静岡・三島市の繁華街殺人事件 被告の男が殺意を否認 弁護士「傷害致死罪で審理されるべき」 静岡地裁沼津支部

 静岡県三島市で3月、知人の男性を殺害した罪などに問われている男の初公判が静岡地裁沼津支部で開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。

画像: 静岡・三島市の繁華街殺人事件 被告の男が殺意を否認 弁護士「傷害致死罪で審理されるべき」 静岡地裁沼津支部

 起訴状などによりますと、住所不定・無職の39歳の男は3月7日の早朝、三島市の繁華街で知人の当時32歳の男性を刃物で刺して殺害した罪などに問われています。

 9日の初公判で、被告は「違っているところがあります。殺意をもってやったわけではない」と答え、刃物で刺したことは認めましたが、殺意はなかったと起訴された内容の一部を否認しました。

 続く冒頭陳述で検察側は「被告が男性を見つけると包丁を手に持って真っすぐに近づき、飛びかかるようにして殺意をもって左肩を突き刺した」と指摘しました。一方の弁護側は「被告に殺意があったのならば、肩ではなく首や胸部を狙ったはずで、犯行後に救命措置もとっている。被告に殺意はなかった。今回の裁判は傷害致死罪として審理されるべきだ」と主張しました。

 裁判は10日も開かれ、検察側の論告求刑が行われます。