自宅近くに子グマが… 連日のクマ出没に学校や教育現場も対策 「何が起きてる?」猟友会のパトロールに同行 静岡・裾野市
静岡県裾野市で相次いでいるクマの目撃情報。地元猟友会のパトロールに同行しました。
口を開けながら、こちらをじっと見つめる1頭のクマ。
自宅前にクマが出没した住民:「ちょうどその植木の下あたりで子グマがエサを食べている様子で」
今シーズン、静岡県内で最もクマが目撃されている裾野市。
自宅前にクマが出没した住民:「(クマが)子どもといるときに出てきたら、どうしようとか、いま現におばあちゃんの見張りで僕はここに立っている。今年はすごく多い、本当に」
静岡・裾野市 村田悠市長:「前例にないことが起こっていて、非常に危機感を覚えている」
臨時会見を開き、危機感を強調した裾野市の村田市長。裾野市内では3件の目撃があった20日を皮切りに、工業団地周辺や観光地に近い駐車場など、7日連続でクマが出没。去年のこの時期は、目撃情報が0件でしたが、今年はすでに19件にも上っています。
いま、裾野市で何が起きているのでしょうか。
7日連続でクマ出没。裾野市の対応は
裾野市猟友会 渡邉久彦会長:「特にここから見える愛鷹山麓、あの山が(クマの)ほとんどの生息地になる。そこから新芽を食べに来ている。いままではあまりなかった」
こう話すのは、裾野市猟友会の会長・渡邉さん。案内してもらった場所は、22日に3件の目撃情報があり、車で1分ほどの工業団地でも5回もクマが目撃されているという、市内で最もクマが確認されているエリアです。ただ、クマの足取りについてはわかっていません。
裾野市猟友会 渡邉久彦会長:「クマはおそらくこちら側の道路を渡って、こちらの(東富士)演習場に入ったと思われる。それでいま情報が途切れている」
クマが目撃されているのは、山間部だけではありません。
裾野市猟友会 渡邉久彦会長:「向こうに木が生えていて、あそこが公園になる。そこに(クマが)寝ていたんじゃないかと。たぶん音に気付いて、起きて道沿いにこちらの方に逃げたと思われる」
こちらでは5日前、住宅街を猛スピードで走り去る、1頭のクマが住民によって撮影されています。渡邉さんは目撃情報があった場所を中心に、毎日ボランティアでパトロールを行っています。
取材中にも…。
裾野市猟友会 渡邉久彦会長:「お姉さん!鈴ある? しゃべりながら行って、気をつけてよ。クマさん出ます。はっきり言って出ますから。気をつけて」
教育現場や観光施設にも影響「いつ再開できるか…」
相次ぐクマの出没で、教育現場も対応を迫られています。
木村秀平ディレクター:「裾野市の須山中学校です。相次ぐクマ出没によって、こちらでは保護者による送迎対応が行われています」
クマの出没場所から近い8つの小中学校では、下校時に保護者に車で迎えに来てもらう対応を呼びかけていて、対応が難しい生徒は、市が手配したバスで帰宅しています。こちらの中学校では放課後の部活動について、市が当面の間の休止を決定。校長も、クマによって学校活動に影響が出たのは初めてだと話します。
須山中学校 清水達夫校長:「(部活が)いつから再開できるのか、市の指示を待っている。できるだけ早く再開を、子どもたちのためにもしてあげたい」
クマ出没の影響は、周辺の観光施設にも。富士山こどもの国では、夜間の安全を考慮し、アウトドア宿泊施設の営業を当面休止に。富士サファリパークは、歩いて園内をめぐる「ウォーキングサファリ」を休止しました。どちらの施設もクマの出没を受けた休止対応は初めてで、再開は未定としています。
県の担当者「親離れの時期の子クマが生活圏へ」
県の担当者は、裾野市では複数の個体が確認されているとした上で、こう分析しています。
県担当者:「クマが親離れの時期に入っていて、母親から離れた子グマは人間について知識が少なく、私たちの生活圏に入り込んでいる可能性がある。こうした状況は初夏までは続くのではないか」