保育園で園児に暴行したとして逮捕された保育士2人「悪ふざけが常態化し感覚がまひしていた」と供述 静岡・裾野市

静岡県裾野市の園児虐待事件で、逮捕された元保育士2人が警察の調べに対して、「悪ふざけが常態化してまひしていた」などと話していることが分かりました。

画像: 保育園で園児に暴行したとして逮捕された保育士2人「悪ふざけが常態化し感覚がまひしていた」と供述 静岡・裾野市

捜査関係者:
「ふざけてやっていたことの延長線のようなもので、誰が止めるとかもなかったんだろう」

 裾野市の私立「さくら保育園」で園児を虐待したとして、1歳児クラスを担当していた元保育士の女3人が逮捕された事件。

 クラス責任者だった30歳の容疑者と、市や園の調査で最も不適切な指導が多いとされる38歳の容疑者の2人が、警察の取り調べに対して、「悪ふざけが常態化して、まひしていった」などと話していることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。

 園児への不適切な行為について、3人は互いに認識していたとみられます。

 逮捕後、3人とも反省の姿勢を示しているということですが、園の保護者によりますと、逮捕前の保護者説明会で園から謝罪の手紙を書くことを求められ、それを拒否したと説明があったそうです。

 3人はいずれも保護者説明会を欠席していました。

 事件をめぐり、県と裾野市は3日に園の特別監査を実施。

 裾野市は9日から保護者に被害状況を聞き取るアンケートを送り、園での不適切な指導の実態解明を進めるとしています。

 また、市は10日から虐待があったとされる1歳児クラスの園児と保護者を対象に、心のケアに関する相談会を開催するということです。