子どもへのワクチン接種始まる 5歳から11歳が対象 12日から
大人を対象にした3回目接種が進む一方、静岡市では12日から5歳から11歳の子どもを対象にした接種が始まりました。こちらのクリニックでは初日に用意した10人の枠がいっぱいに。今後は週2回、火曜日と土曜日にそれぞれ10人程度に接種を予定しているそうですが、来月23日までの予約枠はすべて埋まっているといいます。
接種受けた子(11歳):「打ててよかったって思っています。前より少しは安心します」
接種受けた子の母親:「少し不安はあるんですけど(コロナに)かかるよりはいいかなって思って打ちました」
Q.受けてよかった?
A.「そうですね。感染者の数も減ってはいないので、受けてよかったなと思います」
接種受けた子(11歳):「最初痛いと思ってびびったんですけど、打った後は全然びびんなくなったっていうか、コロナにかからなければいいなっていう気持ちです。なんか副反応とか言われてさ、それでなるのかなと思ったけど、今のところ大丈夫なのでたぶん大丈夫だと思っています」
接種受けた子の母親:「コロナにかかるよりは副反応も心配ですけど、かかるよりはいいなと。気持ち的には安心で、私たちは夫婦で絶対打たせようと決めていたので1回目受けて安心です」
Q.(接種させるのに)迷いとか葛藤はあった?
A.「なかったですね。もう打てるようになったらすぐ打たせようって決めていたので、すぐ予約しました」
基礎疾患のある子どもは優先的に接種の検討を
5歳から11歳の子どもを対象にした接種ではファイザー製の小児ワクチンを使用。3週間の間隔を空けて、大人の3分の1の用量を2回接種します。
接種にあたっては保護者の同意と立ち合いが必要です。
マイクリニック大久保・大久保由美子副院長:「親御さんは接種後の副反応を気にされている方は多いです。私たちも5歳からのワクチン接種が本日からで、今後どのような副反応が出てくるかは正直まだわからないところはありますが、成人と同様に発熱や筋肉痛などは出現することが予測されますので、そのあたりはお伝えさせていただいています。予約を伺うとすぐに埋まってしまったということで、慌てて『予約取れなかったよ』なんて言われる方もいますけど、順番に予約が取れると思いますので慌てずに順番に予約を取るようにしてください」
県内では10歳未満の子どもが感染する割合が増加傾向にあります。一方で、現在の第6波において、県内では20歳以下で重症化したケースはなく、県は「基礎疾患のある子どもは優先的に接種を検討してほしい」としています。
マイクリニック大久保・大久保由美子副院長:「コロナ自体はお子さんが感染されても軽症が多いんですけれども、例えば同居でおじいさん・おばあさんがいらっしゃる場合は、ご高齢の方は重症化も考えられますので、そういった面で小さいお子様が接種されるメリットがあるかと思います。こちらのワクチンは決して義務化されているものではないので、ご両親がしっかりメリット・デメリットを踏まえた上で、お子さんの接種を検討していただきたいと思います」
浜松市の状況は…
一方、同じ政令市の浜松市では…
浜松市・鈴木康友市長(先月25日):「5歳以上へのワクチン接種が可能となったことを受け、対象となる約4万9000人に対し、3月4日に接種券を発送し、3月14日の週から個別医療機関での接種が可能となる」
浜松市はきょうから5歳から11歳への接種を始めるとしていましたが、番組で取材したところ、実際にきょう接種を開始した医療機関はありませんでした。一体、なぜなのでしょうか。
浜松市担当者:「3月14日から順次始めていくとお伝えしたが、開始日は各医院に任せているので、実際にきょうから始まるところがあるかどうかは把握していない。ワクチンはクリニック側の発注に応じて配送している。すでに数カ所にワクチンを配送したが、子どものワクチン接種はクリニック側もあまり積極的ではない印象で、まだ発注は少ない」
取材した病院やクリニックによると、まだワクチンが配送されていないという意見や、小学生の春休みを待って始めるというケースもあるようです。
浜松市では個別接種と並行して今月27日からは集団接種もスタートさせる予定で、先週から予約の受け付けを行っています。