犯行をもちかけたのは… 食い違う主張 元漁協職員と水産加工会社元社長 カツオ窃盗めぐる被告人質問 静岡地裁

静岡県の焼津漁港のカツオ窃盗をめぐる裁判。20日は被告人質問が行われ、犯行を持ち掛けについてそれぞれ主張が食い違いました。

画像: 犯行をもちかけたのは… 食い違う主張 元漁協職員と水産加工会社元社長 カツオ窃盗めぐる被告人質問 静岡地裁

  起訴状などによりますと、元焼津漁協職員の男(40)と水産加工会社元社長の男(61)ら5人は2021年2月、焼津漁港で冷凍カツオおよそ4.5トンを盗んだ罪などに問われています。20日午前、静岡地裁で被告人質問が行われました。

 元焼津漁協職員の男はカツオの抜き取りについて「水産加工会社元社長から誘われた」と話し、「元々そういう土壌があって断れなかった。抜き取りを誘われたときに当たり前のように
横行していた。甘えもあった」と述べました。
 また5人のうち唯一起訴内容を否認している元社長の男は「元漁協職員から話をもちかけられた」と証言。「悪い魚と知りつつ買い取っていた」と認めた一方、「十数年前に市場から仕入れについて嫌がらせをされたことがあった。買い取りは市場との関係をスムーズにするためだった」と話しました。
 次回の裁判は9月1日で、検察側による論告求刑が行われる予定です。