「運転していたのは同乗者」との主張退ける 無免許運転で3人死亡事故の罪に問われた男の控訴を棄却 東京高裁
無免許運転で事故を起こし、当時18歳の男女3人を死亡させた罪に問われた静岡県富士市の男の控訴審判決で、東京高裁は懲役5年とした一審判決を支持し、控訴を棄却しました。
当時18歳の男は2019年4月、富士市厚原の県道で軽乗用車を無免許で運転し、対向車線にはみ出して大型トラックに衝突。同乗していた当時18歳の男女3人を死亡させた罪に問われ、一審の静岡地裁沼津支部で懲役5年の実刑判決を言い渡されていました。男は運転していたのは、同乗者であると主張し、控訴していました。
28日の控訴審判決で、東京高裁の細田啓介裁判長は、被告が車を運転していたと認定した一審判決に誤りはないとして、男の控訴を棄却しました。
男の弁護士によると、判決を不服として週明けにも上告する方針だということです。
遺族:「一生、娘が帰ってくることはないので…。本当の事を言ってもらいたいし、反省もしてもらいたい」
被告側の弁護士は「今後、判決文を精査し、整合性がない部分を探す」とコメントしています。