土石流災害の遺族が静岡県と熱海市に損害賠償を求めている民事訴訟 県も市も「行政の対応に違法な点はない」と争う姿勢

静岡県熱海市の土石流災害の遺族らが、県と熱海市におよそ64億円の損害賠償を求めている裁判の、第1回口頭弁論が地裁沼津支部で開かれ、県と市はともに争う姿勢を示しました。

画像: 土石流災害の遺族が静岡県と熱海市に損害賠償を求めている民事訴訟 県も市も「行政の対応に違法な点はない」と争う姿勢 youtu.be

土石流災害の遺族が静岡県と熱海市に損害賠償を求めている民事訴訟 県も市も「行政の対応に違法な点はない」と争う姿勢

youtu.be

 去年7月の熱海市で起きた土石流災害の遺族や被災者など113人は、県と熱海市に対して64億750万円余りの損害賠償を求めています。

 遺族らは、県と市が被害を甚大化させたとされている違法な盛り土への対応が不適切だったなどと主張しています。

 午前開かれた第一回口頭弁論で、県と市はともに「行政の対応に違法な点はない」などと争う姿勢を示しました。

 これに対し遺族の瀬下雄史さんが「行政に対して許せない思い。未曽有の災害に繋がった因果責任を追及していきたい」と意見を述べました。

 遺族らはこれまでに、盛り土の現在と前の所有者らに対しても損害賠償を求めていて、地裁沼津支部は併合して審理します。