「1年で1000万円稼げる」幼なじみをタイの特殊詐欺に勧誘した男に実刑判決 借金に苦しむ事情に乗じた犯行で裁判長「悪質」
東南アジアの活動拠点で特殊詐欺の「かけ子」をさせるため、同級生を勧誘した罪に問われている男に、静岡地裁は29日、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。
判決などによりますと、静岡県富士宮市の26歳の無職の男は2025年1月上旬ごろから1カ月間、タイの特殊詐欺の拠点で電話をかける「かけ子」をさせる目的で、小・中学校の同級生(当時24歳)を勧誘したとされています。同級生は都内の空港からタイに出国し、実際にかけ子として数日間働きました。
これまでの裁判で、被告が多額の借金があった小中学校の同級生に対し、「かかってくる電話に出て応対する仕事」「1年間で1000万円は最低でも稼げる、借金は1年で返せる」などと言い勧誘し続けたことがわかっています。
29日の裁判で、静岡地裁の丹羽芳徳裁判長は「借金に困っている者に対して、犯罪に加担する職業を紹介することで、特殊詐欺組織の人員確保に貢献した犯行は悪質」と指摘。そのうえで、特殊詐欺に関連する監禁の罪で判決を受けた執行猶予期間中に犯行に及んだもので、強い非難に値するとして、拘禁刑2年の実刑判決を言い渡しました(求刑 懲役3年6カ月)。