50℃超えのハウスで何が? 夏野菜が次々枯れる“異常な暑さ” 農家も頭抱え「これほど水をまいたことがない」
連日暑さが続く静岡県内。この暑さで旬の夏野菜に影響が出ています。
能地優アナ:「先月(7月)下旬に酷暑日を記録した浜松市天竜区に来ています。手元の温度計を見てみると36.7度となっています。地面からの照り返しもあり、体全身が熱を帯びている、そんな暑さを感じます。この暑さによって野菜にはどんな影響が出ているんでしょうか」
2日、県内11の地点で猛暑日を記録。浜松市の天竜ではきのう(2日)までに5日連続で35℃を超える厳しい暑さが続きました。その天竜の畑で今旬の夏野菜に異変がー
能地優アナ:「わぁ~萎んでシワシワになっちゃっていますね」
暑さでつるが枯れて収穫を諦めたため、熟れて赤くなってしまったピーマン。この夏、既に50キロほどのつるを撤去したそうです。
中村勇貴さん:「暑さプラス雨が無かったというのもあり、木自体がすごく弱っていたというのがまず根本の原因かな。あとは最初からちょっと病気が出ているような形跡もあったので、それも影響があったかな」
この時期、およそ40種類の野菜を生産しているという農家の中村さん。
夏場に発生しやすい、病害を引き起こす害虫も、去年に比べ既に増えていると言い、ナスも傷んでしまっています。
能地アナ「実際にこの暑さによる影響で、出荷の数への影響はどんな数字になっている?」
中村さん「(ピーマン・ナスは)大体例年よりも1割から2割ぐらい出荷量自体は減っている」
猛暑による影響は、ハウスで栽培している夏野菜にもー
中村勇貴さん:「この辺。1番もろに暑さを食らったのが、この辺は何も(実になるはずの)花がない。本当は今この辺のキュウリが採れているはずだったが、その数が極端に少ない印象」
例年、1回に20本は収穫できるキュウリ。それが今年は2本ずつしか採れないと言います。それもそのはず、ハウス内の温度が50度以上になる日もあるそう。
能地アナ「ハウスの中にいるとかなり暑い。話を聞いているだけでも汗ばんでくるというか、私の顔も汗でびっしょりになっている状態なんですけど」
中村さん「いくら夏野菜とはいえ、暑すぎるのはやはり良くない」
ハウス内の温度を少しでも下げるため、こんな対策も。
能地アナ「上を見てみると黒いネットが張られています。これは?」
中村さん「寒冷紗(かんれいしゃ)という日除けのための資材。これが遮光率70%の寒冷紗。日差しを70%カットしてくれる。日陰になるので、温度が上がりにくくなる」
対策を講じる中村さんですが、この先の暑さを気にする様子も。
中村勇貴さん:「ここはカボチャの列で、一定の間隔で植えているが、見てもらうと分かるようにカリカリになって枯れてしまっている」
カボチャの苗は1週間前に植えたばかりにもかかわらず、既にこの状態。
雨以外の日は毎日スプリンクラーで水をまいているものの、1時間も経つと、土の表面が乾いてしまうと言います。
中村勇貴さん:「この時期に水をそんなに撒いたことが今までなかったので、その辺も例年と違うところかなと思っている」
さまざまな野菜が猛暑の影響を受ける中、順調に育っている夏野菜もー
中村勇貴さん:「オクラとツルムラサキはすごくのびのび元気に育ってくれている」
夏野菜の中でも特に暑さに強いオクラとツルムラサキ。中村さんがオススメの食べ方を教えてくれました。オクラは鳥のひき肉で包み、蒸し焼きにした、「つくね包焼き(つつみやき)」に。ツルムラサキはニンニクとオイスターソースを加え、卵と炒めたご飯の進む一品に。
旬の味覚を食卓に届けるため、中村さんはきょうも暑さと戦いながら野菜を育てます。
中村勇貴さん:「天竜地区が高齢者の多い地域なので、お互いに体のケアをちゃんとしようと、声掛けはよくするようにしている。涼しい朝と晩に頑張っておいしい野菜が届けられるように努めたい」