初の「電力需給ひっ迫警報」 政府の節電呼びかけに静岡県東部では… 記者が沼津駅から中継
政府は16日に東北で発生した地震による発電所の停止などが影響し、電力が不足する恐れがあるとして、初めて「電力需給ひっ迫警報」を出し、今夜11時までの節電を呼び掛けています。
対象は県内の富士川より東に位置する富士市や沼津市など20の市や町を含む東京電力管内の1都8県で、不要な照明を消すことや、暖房の温度を20度に設定することなどを求めています。
県内の企業の対応は…
10%程度の節電が必要とされていて、もし電力需要が供給を上回る状況が続くと、大規模な停電の恐れもあるということです。節電の呼びかけを受け、県内でも対応する企業が―
節電の呼びかけを受け、県内でも対応する企業が―
各務実来記者:「沼津市内のこちらの店舗では、このように営業開始からTVの一部電源を落とし、節電に協力しています」
こちらの店舗では、東京電力の要請に伴いエアコン設定温度の変更やTVの展示品の一部の電源を落とすなどの対応を取っています。
三浦徹記者:「こちらの工場の中はひんやりとしている。厚着をしている従業員もいるといいます」
富士市にある業務用エアコンの電線などを製造しているこちらの工場では…。
トキワ電線
柴田嘉一工場長:「きょうに限っては外寒いですけども、現場のエアコンを切っております」
普段から蛍光灯の一部を外しておいたり、昼休みに機械の電源を全て切るなど、工場内での節電に努めているそうですが、電力需給のひっ迫を受け、きょうは1日中エアコンを使わないようにしました。従業員は新型コロナ対策として換気をしながら寒い中での作業となりましたが、厚着をしてしのいでいるということです。
トキワ電線
柴田嘉一工場長:「普段から意識して対策を取っていれば大丈夫だと思うんですけども/電気のつけっぱなしだとか、そういうことがないようにこまめにやっぱり電源をオンオフするということは必要だと思います」
「寒の戻り」に県民の反応は
県内でも“寒の戻り” となった中、東京電力管内に住む県民は―
沼津市民 70代:「こういう時に限らずエコの感覚で節電には努めている。光量を落とすとか、使う時、使わない時をきちっとするとか、そういうことです」
沼津市民 80代:「結構こまめに消してますよ。余分な電力は使わないようにしてますし、限りある資源だからなるべく使わない方がいいんじゃないかなと思ってる」
沼津市民 30代:「基本的には待機電力気を付けているので、コンセントとか抜くようにしてます、いつも。日頃と変わらずに暖房の設定温度とかそういうのを気を付けたりとかという感じかなと思っている」
JR沼津駅から中継
三浦徹記者:「沼津駅からお伝えします。東京電力はJRなどの企業に対しても節電を呼びかけています。JR東海ではお客さんに影響のない場所のエアコンの温度を下げたり、照明を切ったりしているということです。
行政の対応です。沼津市役所では、庁舎内の照明の数を減らすなどの対応をとっているということです。また富士市役所では、暖房を切って職員は上着を着て業務にあたっているということです」
石田和外アナウンサー:「町の人からはどんな声が聞かれましたか?」
三浦記者:「町の人からは、今までも節電に努めてきたが今回改めてその思いを強くしたという声が多く聞かれました」
石田アナウンサー:「3・11の時は計画停電も…。そんな声も?」
三浦記者:「あの時は道路の信号が止まったりして本当に大変だった。あの事態はもうやめてほしいなどという声が聞かれました。こちらからは以上です」