なぜ? 相次ぐ倒木の被害 事故を未然に防ぐにはどうしたらいい? 樹木の専門家に話を聞いてみた

YouTube Video なぜ? 相次ぐ倒木の被害 事故を未然に防ぐにはどうしたらいい? 樹木の専門家に話を聞いてみた
動画を再生

 この夏、静岡県内でも相次いだ倒木の被害。事故を未然防ぐにはどうしたら良いのか?樹木の専門家に話を聞いてきました。

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「だいたい樹高が19mでそこから先が全部枯れ枝ですので、こういったところは怖いかなと思います。」

 測定器を覗き込み木を眺めるのは樹木のドクター・樹木医です。診断や治療を通して街路樹や天然記念物といった樹木を守っています。

 民間資格でその仕事は目視での診断のほか枯れ枝の除去や伐採など多岐に渡ります。

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「大きい木ほど樹勢が落ちていくのに時間がかかる」

 最近全国的に相次いでいる倒木の被害。栃木県では台風15号の影響で、歩道や高速道路で倒木が発生しました。県内も例外ではなく…

●記者:
「こちらが倒木があったサッカー場です。木がネットを倒してピッチにまで倒れ込んでいる」

●記者:
「富士市内の公園です。公園側に生えている木が根元から折れ、川を越えて道路側に倒れてしまっています」

 御殿場市の倒木はサッカー場のグラウンドに倒れ7人が重軽傷を負いました。

 国交省の調査によりますと2021年から2024年にかけて、公園樹木や街路樹の倒木発生件数は増加傾向で県内では4年間で48件発生しています。

 石下さんに原因について聞いてみると…

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「木はナラ科のコナラという木になります」
「倒木の原因は根本の方で根っこの谷の方が残って、山側が腐っててそこが千切れて転倒したという状況のようです。」

 根が腐ったのは広葉樹に悪影響を与えるカシノナガキクイムシという虫が原因。しかし、全ての根が腐っていたわけではないため、見た目の変化はそこまで大きくなかったとみられています。

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「5・6年前御殿場の辺りはひどく被害が出て」
「その時にダメージを負った木が今も生き残っていて、それが葉っぱとかは茂っているんだけど、木自体は脆くなっているという木もありますので、注意が必要かなと思う。」

 また原因は他にも…

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「この木が成長するのに、あたって光がよく当たる場所はどこだというと、どうしてもグラウンド側に伸びたくなってしまうんですよ。グラウンド側の方にだんだん重心が傾いてしまったというのが原因にあったと思う。」

 光が当たる場所を求めてグラウンド側に枝葉を伸ばした結果、全体のバランスが崩れて倒れてしまった可能性があるといいます。また…

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「去年と一昨年が酷暑で雨が降らない時期が長かったので、かなり木にダメージが入ったと思います。今年倒れたり何かがあった木というのはその時の影響を強く受けているなと思います。」

 近年の酷暑のダメージも受けている樹木。倒木のリスクを回避するため細かな変化に注意が必要です。

●一般社団法人静岡県樹木医会 石下義三代表理事:
「上の枝葉に枯れ枝が目立ち始めるとか妙に葉っぱが小さくなってしまうみたいなことがあるようだったら、それは今までちゃんと立っていたけど何らかの異変があって下から水があげられなくなってしまったということなのでチェックするというのが大事だと思います。」

 国交省の道路局などは異常に気付いた際には、道路管理者など関係機関への問い合わせを呼び掛けています。

なぜ? 相次ぐ倒木の被害 事故を未然に防ぐにはどうしたらいい? 樹木の専門家に話を聞いてみた