パラスポーツの魅力伝える 「義足のスプリンター」が小学生に体験教室 静岡市

ロンドンパラリンピックに出場した陸上の春田純選手が、静岡市の小学校でパラスポーツの魅力を伝えました。

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パラスポーツの魅力伝える 「義足のスプリンター」が小学生に体験教室 静岡市

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小学生がパラリンピック選手に質問

春田純選手:「ここ骨の先端」
児童:「ここ曲がるの?」
春田選手:「曲がる」
児童:「おー」
春田選手:「義足ね、ボタンです。ボタンを押しながら抜くともう抜けちゃいます」

 児童たちの前で義足の説明をするのは、2012年のロンドンパラリンピック陸上100メートルや400メートルリレーに出場した春田純選手(42)。春田選手は静岡市清水区出身で、15歳のときに骨肉腫になって足を切断し、その後義足のアスリートとなりました。

春田純選手:「障害者でも陸上できるよって教えてもらって始めたら、どんどんコンプレックスがなくなって、走ることで自分が元気になっていきました」

最後はいっしょにランニング

 この教室は児童たちにパラスポーツの魅力を伝える目的で市が毎年行っているもので、きょうは安東小学校の4年生が熱心に話を聞いていました。

児童:「歩いているときとか走っているときに(義足が)はずれたりしないんですか」
春田選手:「穴が空いていて、義足の穴にこのピンを入れるともう抜けない。ロックされた」

 この中で児童たちが最も盛り上がったのが、競技用の義足がいくらするのかというお金の話…。

春田選手:「今、だいたい160万円くらい」
児童「えー!!たっか」

 児童たちは義足を触ったり春田選手の足を見せてもらったりして、パラスポーツや障害者のことを学びました。
 最後には運動場へ出て春田選手と一緒に走り、その速さに驚いている様子でした。

春田純選手:「今年東京オリパラがありますけど、そういうものを通じて世界の選手とか、早くなるためにはそれなりの努力をしているので、何か見て感じてもらえたらいいなと思っています」