「屋外で会話がなければマスク不要に」 静岡・川勝知事が具体例を説明 県民の受け止めは…
県の専門家会議終了後、後藤参事は
24日夜開かれた、県の専門家会議。現在の感染状況に加えて、マスクの着用についても議論されました。会議終了後、取材に応じた県の後藤参事は―
県健康福祉部
後藤幹生 参事:「(政府の方針は)すごく複雑で、一般の県民の方とかに分かりづらいという意見が強く委員から出されました。専門家会議の総意としまして、着用の必要がない場面を分かりやすく県民に示していくべきである。それ以外は今まで通り着用してもらう。推奨するではなくて着用しない場面を明確に県民に言っていく」
「マスク着用の方針をより分かりやすく提示すべき」という見解で一致したということです。政府の方針は「屋内か屋外か」、「会話があるか」、「距離が確保できるか」という3つの要素で示されていますが、県の専門家会議では「屋内か屋外か」を軸に、
会話の有無を考慮して条件を少なくして具体例を示すとしました。
未就学児童についても…
政府が「一律には着用を求めない」としている、未就学児への対応についても…。
県健康福祉部
後藤幹生 参事:「県の専門会議では原則不要であると。どういう場合、どういう人が不要かということになりまして、その場合、就学前の児童に関してはマスクが原則不要であると」
一方で、次のような意見も出たそうです。
後藤幹生 参事:「マスクはもう不要という意見も一部の委員から出ました。すべての場面で、もう不要ではないかという意見もございましたが、ごく少数です」
後藤参事は県がまとめた具体例について、詳細は川勝知事が発表すると説明しました。
川勝知事は定例会見で…
そして、25日午後に開かれた定例会見で川勝知事は―
川勝平太知事:「マスク着用が不要な場合、これは屋外では近くで会話をしなければマスクはいらない。会話発生等があっても、密にならない外での遊び、テニスとかがその一つだが不要だと。あるいは屋外でも歩いているとか、通勤や静かな行列とか、野外での観劇とかこれもいらない」
川勝知事は、政府がマスク着用を不要とした状況について具体例を示して説明しました。
Q. 初めてマスクの着用緩和方針が国から出されたが、このことについて知事自身はどう受け止めているか?
川勝平太知事:「やはりワクチン接種が去年の今ごろと比べると格段に増えた。この結果、感染する人の絶対数は決して少なくないが、死亡する人、重症になる人が少なくなっているということもあって、徐々にノーマルに戻っていこうということになった。マスクを着用することでかえって熱中症にかかりやすくなるということもあって、国もそういう判断で基準を示された。私どもも分かりやすい形で示した」
県民の受け止めは…
マスク着用派(静岡市民20代):「そろそろやっぱり外したいなとは正直思っています。(マスクを)していないと落ち着かないという感覚はありますし、人が多いところだとやっぱり怖いなって気持ちもまだあるので、うまく折り合いがつけられたらいいなと」
マスク不要派(静岡市民70代):「皆さんマスクを外さない人が多いなと思っています。ただ単に、みんながしているから、みんながやめればだんだんやめてくみたいな。そういう傾向があるんじゃないでしょうかね」