「ビジネスメール詐欺」その手口とは…被害にあった男性がその巧妙さを語る

YouTube Video 「ビジネスメール詐欺」その手口とは…被害にあった男性がその巧妙さを語る
動画を再生

社長になりすまして業務命令のメールを企業に送信し、従業員をだまして送金させる「ニセ社長詐欺」被害に遭った男性がその巧妙な手口を語りました。

◆被害に遭った施設の管理者の男性(56)
「私はもう社長だと思ってますからね。私たちは社長からの指示で従わないとなという変な使命感があって、これはもうちょっとまずいことをしてしまったな」

 静岡市の介護施設「とやまかいご」に務める56歳の男性。

 “新たな形”の特殊詐欺に巻き込まれました。

 はじまりは8月3日に届いた ある1通のメール。

◆メール
「LINEで業務連絡を行いますので先にグループを作成してください」

メールの送り主は、社長の名前でした。

◆被害に遭った施設の管理者の男性(56)
「これはすぐ対応しないとまずいなというところで。」

 メールでLINEのQRコードを返信すると社長の名でこんなメッセージが。

◆ニセ社長
「今、時間ある?」

 男性は社長に電話してもつながらなかったため、「大丈夫ですよ」と返事をしたところ…。

◆ニセ社長
「今日、入金の予定がある。今、経理担当者をグループに招待して
仕事の指示がある」

 指示通り経理担当者をグループに追加し、3人の会話が始まりました。

 すると、こんな指示が・・・

◆ニセ社長
「これから990万円の支払いがある。口座情報を送るから、今、振り込みの手配を進めて」

 すぐに振り込みを完了させると、その後も立て続けに要求が

 男性は全て指示通りに、4回に分けて合わせて5390万円を振り込みました。その間、わずか2時間。しかし、違和感からメールを確認すると・・・

しかし、違和感を感じてメールを確認すると・・・

◆被害に遭った施設の管理者の男性(56)
「最初のメールが社長の名前が大きく表示されてたんですけれども、メールがよく分からないGMAILのアドレスだったというところで、あ、これはもうちょっとまずいことをしてしまったなと。すぐに警察に通報しましたが、すでに手遅れでした。」

◆被害に遭った施設の管理者の男性(56)
「自分はまず引っかからないだろうっていう思い込みがありましたね。」

 最近新たな手口として出てきたビジネスメール詐欺。

 特殊詐欺の手口が多様化する中で、今年の特殊詐欺の被害額は県内だけですでに51億1800万円を超え、まさに異常事態と言える状況です。

 今月上旬には県警にこんなメールが・・・

●静岡県警察 久田誠本部長:
「今後、より迅速に情報を共有できるよう、LINEのグループを作成いたします。つきましては、本メールにLINEのQRコードを返信してください」

 県警のトップ・本部長を騙る者からのメールがよりによってサイバー犯罪を担当する課の共有アドレスに届いたのです。

 身近に迫る“ビジネスメール詐欺”

●県警 サイバー対策本部 サイバー企画課 佐野拓也警部:
「例えば送金の時の合言葉だとか、あと独自のルートの電話なり対面なりというような、決まりごとを作っていただくというのもまた一つ有効の手ではないかなと」