絶滅危惧種アカウミガメへの影響も深刻

画像: 絶滅危惧種アカウミガメへの影響も深刻

アカウミガメ

 さらに海洋プラスチックごみごみ問題は、環境省のレッドリストで絶滅危惧種にも指定されているアカウミガメへの影響も深刻です。  ここは、浜松市南区の遠州灘海岸。ここにアカウミガメの保護活動に取り組む人がいます。 サンクチュアリ エヌピーオーの理事長 馬塚丈司さんです。アカウミガメは、これから8月にかけて産卵のシーズンを迎えます。

ウミガメからもビニール袋が クラゲと間違えて…

画像: ウミガメからもビニール袋が クラゲと間違えて…

ウミガメの胃の中から出てきたごみ サンクチュアリ エヌピーオー提供

サンクチュアリエヌピーオー馬塚丈司理事長:「私たちは産卵をするために来る カメの調査をやっているが、死んだカメも(砂浜に)上がって来る。解剖したら、中からポリ袋がいっぱい出てきた。これは何とかしなければと思った。海岸が汚れているだけじゃなくて、海が汚れている」

 毎年、多く死んだウミガメが遠州灘海岸にも漂着します。そのお腹の中からは、プラスチックごみが出てくることも多く、ごみをエサとなるクラゲと間違えて、飲み込んでしまうからと言われています

海に流れると回収困難な「マイクロプラスチック」

画像: 海に流れると回収困難な「マイクロプラスチック」

マイクロプラスチック

サンクチュアリエヌピーオー 馬塚丈司 理事長:「プラスチックごみと言っても、大きなゴミやペットボトルのようなゴミもある。非常に細かなプラスチックごみもあります。皆さんがご存じの『マイクロプラスチック』です。『マイクロプラスチック』も早く拾わないといけない」

 マイクロプラスチックとは、5ミリ以下になったプラスチックのことで、一度海に流れてしまうと回収することが難しく、魚などの海洋生物が取り込んでしまう危険もあります。そこで馬塚さんは遠州灘海岸である取り組みを始めました。

サンクチュアリエヌピーオー 馬塚丈司理事長:「これがマイクロプラスチック ゼロプロジェクトで設置してあるゴミ箱です。海岸に来た人たちがこのゴミ箱のところにゴミを拾って置いてくれるので、ゴミ箱を設置してからは海岸が比較的きれいになって、海洋汚染を防止するための非常に良いアイデアと思ってやっています。いま17.5キロの海岸に14基(ゴミ箱を)設置しています」

海岸にゴミ箱設置し

画像: 海岸にゴミ箱設置し

海岸にゴミ箱を設置

 遠州灘海岸のゴミを減らすために、2018年10月に14基のゴミ箱を設置しました。 そのことで海岸に来た人たちがゴミを拾い、 捨ててくれるため、海岸がきれいになったと言います。ウミガメの保護活動をしている馬塚さんにに 新型コロナの影響について尋ねてみると… サンクチュアリエヌピーオー 馬塚丈司理事長:「実は新型コロナの影響で、海岸が一時閉鎖された時期があり、閉鎖の時期は人が来なかったので、漂着物のゴミはありましたけど、新しいゴミが少なくて、それが顕著に出た。植物が踏み荒らされなくて、繁殖が回復した様子が見られた」

 新型コロナの影響で、遠州灘海岸の一部が一時閉鎖されました。しかし、皮肉にも人の出入りがなかったことで、ゴミを捨てられることもなく、植物の繁殖にも、良い影響がありました。早朝5時にスタートしたアカウミガメの卵を保護する活動でしたが、実際にその姿を見ることができました。

サンクチュアリエヌピーオー 馬塚丈司理事長:「びっしりと卵があるのが見えますよ」
Q.アカウミガメは一回で約何個の卵を産む?
馬塚理事長:「110個ぐらいが平均なんですけど、100個ぐらいは出てくると思います」

 実際にこの場所で保護した卵は140個でした。最後に、レジ袋有料化について聞いてみると…

サンクチュアリエヌピーオー 馬塚丈司理事長:「私たちも(レジ袋の有料化は)望むところで、レジ袋はプラスチックから考えると少ないとは思うが、海岸については非常に多い。海岸にテイクアウトした食べ物を持ってきて、食べたりする。レジ袋を捨てて行かなければ、便利なプラスチック用品として良いけど、捨てられる確率が高い。(レジ袋が)捨てられるのを見ると、非常に残念です。特に昭和から平成にかけて捨てたゴミが、いま落ちている。できるだけ回収して、令和の人たちにはあまり汚いところを見せたくないのが、昭和生まれの私がいま思うことです」

 プラスチックは、私たちの生活のあらゆるシーンで活用されていますが、海の環境に大きな影響を与えています。今月1日にスタートしたレジ袋有料化。海洋プラスチック問題に悩む駿河湾の未来はどうなっていくのでしょうか…。

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