新型コロナウイルスの感染者に関する静岡県の会見で、最近目立つのが、「年代・性別非公表」の言葉です。

今月15日、静岡県の会見でも…
「新規感染症患者の方は11例。年代に関しましては全ての方が『公表を望まない』という状況になっており、性別に関しても公表を望まないということになっています」

 この日、県が発表した感染者11人全員の「年代」や「性別」が公表されませんでした。これまでも個人が特定されるような情報は公開されていませんが、最近では、「患者が公表を望まない」として、「何歳代であるか」や「性別」までもが公開されないケースが増えているのです。

画像: 静岡県の会見 15日

静岡県の会見 15日

記者「沖縄では1400件中、年代・性別非公表は3件」

前日14日の会見では、感染者の情報公開のあり方について、県に質問が集中しました。

記者:「きょうも年代や性別を公表されない方が多い。その一方で推定経路不明も増えていて『啓発』『注意喚起』の意味では年齢・性別・住居地は大切な情報。 調べたところ沖縄県では1400件の感染者が出ているが、年齢性別非公表はそのうち3件、愛知・福岡・大阪など感染者が多く出ているところも居住地・性別・年代の公表を望まないというのは1件もない。 東京都も区までは出ていないが、年代性別は全て出ている。そうなると本県の調査がいかがなものかと感じざるを得ない」

県「調査は十分にしている。調査と公表は別。年代性別の公表が感染拡大にどうつながるのか」

県疾病対策課 後藤幹生課長:「調査は十分している。調査と公表は別問題だと考えています。年代性別を詳しく公表すると、どういった点で感染拡大防止になるのか。明確な理屈がないと思う。当初は自分と同じ方がかかるんだといった認識で感染の初期、3月のころは、ある程度自分の身になって考えていた。もはや、これほど広くあらゆる年代で感染者が出ている状態で、個別具体的な年齢性別を言うことは感染防止にどうつながるのか、逆に教えていただきたい」

記者:「年代については、公表基準が他県とずれているのは違和感を感じる」

後藤課長:「そこはよく理解できます。準備できていないが、年代別の感染者の人数は来週にもグラフにして示したい」

 別の記者は先日の川勝知事の発言を引き合いに出しました。

記者:「先日、川勝知事が会見の中で、クラスター発生や感染防止のために個別情報はしっかり公表していくべきだと話していましたが、そことの整合性は?」

後藤課長:「川勝知事の会見では、個人のプライバシーの侵害はあってはならないという発言をされています。プライバシーの侵害に関しては、様々な考え方があるが、実際、感染者が年代や性別を公表すること、あるいは居住地を公表することで、本人が特定されてプライバシーの侵害とされる恐れがあると考えて、公表を望まない場合が最も多いと考えている」

県「限られた時間で公表を説得するメリットない。より正確な濃厚接触者、行動履歴聞く方が大事」

 「公表を望まない」が増えている背景には、次のような事情もあるようです。

記者:「 公表を望まない、年代とか書かれていない理由は患者が望んでいないから?」

後藤課長:「患者の希望通りです。患者は療養中なので、時間は限られている。限られた時間の中で年代性別を公表してくださいという議論を、病気で体調が悪い方に行うメリットがない。より正確な濃厚接触者や行動履歴を聞くことが大事。感染を受けた経緯や1週間以内の県外の移動とか、そういうことをしっかり聞くことに時間を割きたいと保健所は考えている」

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