静岡県伊東市の彫刻家、重岡建治さんは、東日本大震災からの復興を後押ししようと、福島県飯舘村に自らの作品を設置してきました。来年3月には震災から10年の節目を迎えます。
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 静岡県伊東市の彫刻家、重岡建治さんは、東日本大震災からの復興を後押ししようと、福島県飯舘村に自らの作品を設置してきました。来年3月には震災から10年の節目を迎えます。
 福島県飯舘村は東日本大震災による福島第一原発の事故で、全村避難を強いられました。いまも一部に帰還困難区域が残り、震災前に約6500人だった村の人口は、今月1日現在約1500人です。
 伊東市の彫刻家、重岡建治さんは復興を願い、ブロンズ像や木を彫って制作する木彫を設置してきました。今回は遊具などがある子ども向けの広場に26基目の作品「ブロンズと遊ぶ」を設置しました。
 作品は、広場の遊具と同じように触ったり遊んだりできるようになっています。
重岡建治さん:「娘が美術館で触って歩いていて、向こうから監視がすっとんできて、それでもう美術館へ行きたくないって言いだしたんですね。彫刻家は触って作るわけですよね。それを触ってはいけないというのは、ちょっとおかしいんじゃないかって考えだしたんです」
 村のイメージアップと子どもたちに夢を贈りたいと、設置を進めてきた飯舘村の菅野典雄村長も除幕式に参加しました。
飯館村 菅野典雄村長:「集大成ですね、スタートの写真がやっと村の中に実現したということであります」
 前日には飯舘村道の駅で、もう一つの除幕式がありました。
「芸術家である前に職人であれ」
 重岡さんの座右の銘で、フランスの彫刻家、ロダンの言葉です。
重岡建治さん:「あれだけの大家が、世界的な人が、誰も知らない人はいないような人、職人の心を忘れてはならんと。それで自分もそうありたい、作りっぱなしではなく、作品に対して気持ちですね」
 重岡さんは、村に作品を設置し、訪れるたびに手入れを重ねてきました。そして来年3月に震災から10年を迎える節目の年。記念となる作品が設置されたことから、菅野村長は任期満了となる10月で6期務めた村長を退任することを決めました。
飯館村 菅野典夫村長:「震災からちょうど10年目ということで、1つの区切りですし、もう1つは思い入れの重岡作品ができましたので、ここは1つの身の引きどころかなと思った」
 二人三脚で進めてきた作品の設置も一区切りがつきました。重岡さんは、これからも村を訪れ、作品のメンテナンスを続け、復興を見守るつもりです。

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