J1清水、今季ワースト6連敗…クラモフスキー監督「いいパフォーマンスは出せていた」

<明治安田生命J1:清水エスパルス1ー2鹿島アントラーズ>◇第16節◇アイスタ

 清水エスパルスはホームで鹿島アントラーズに敗れ、今季ワーストの6連敗となった。
 前節から先発6人を代えた清水は、序盤はテンポが良く、横だけでなく、縦にも効果的なパスがつながった。ハイプレスも効いて、敵陣でボールを保持し続けた。だが、鹿島は徐々にペースをつかみ、左サイドから切り崩しにいった。清水は次第に守備にほころびが出て、前半29分にマークのズレで鹿島FWエヴェラウドをフリーにして失点。同32分にも鹿島のパスワークに翻ろうされて、あっさりと追加点を奪われた。
 後半も鹿島ペースで試合が続いた。清水がボールを持つ時間帯はあったが、中盤でのパスミスから一気に攻め込まれる場面もあった。だが、重いムードを途中出場のFWティーラシンが打ち破った。同34分、パスを受けると、相手DFを背負いながらもペナルティエリア右に持ち出し、素早く右足を振ってゴール左隅のネットを揺らした。直近3試合はベンチ外にいたタイの英雄が、この1発で存在感を見せた。
 その後、連敗を止めたい清水の選手たちは懸命にファイトし続けた。終了間際には、後半31分から投入された清水ユースでトップチーム2種登録のDF成岡輝瑠がシュートを放つも、あと1点が奪えなかった。
 2試合ぶりの1点差ゲーム。しかし、勝ち点1も遠くJ1通算400勝は、7試合連続で持ち越しとなった。
 
 
清水クラモフスキー監督 いいパフォーマンスは出せていた。しかし、前半の中で集中力を欠き、2失点した。その後、立て直した選手たちは誇りに思うし、勝ち点3を取るチャンスはあったと思う。

画像: 試合終了後、スタンドの観客を神妙な表情で見つめる清水エスパルスの選手たち

試合終了後、スタンドの観客を神妙な表情で見つめる清水エスパルスの選手たち