9月30日、静岡市内で行われた「こころと法律の相談会」。カウンセラーと弁護士が連携し、悩みを持つ人の相談に乗っています。

 日本産業カウンセラー協会 菊池光洋さん:「自殺予防の一環の活動として、心の問題だけじゃなくて、法律的に悩んでいる方も合わせて相談できる場があればいいということ」

 この日を含めて4回開催され、20代から80代の男女が訪れました。

画像: 相次ぐ芸能人の自殺に専門家が危惧「私も…と思ってしまうことも」 静岡市

 先月の女優・竹内結子さんの訃報。発見された状況から自殺とみられています。7月には俳優・三浦春馬さんも…。著名人の相次ぐ自殺。

 日本産業カウンセラー協会静岡事務所の所長で、自身もカウンセラーの菊池さんは、その影響を危惧(きぐ)しています。

日本産業カウンセラー協会 菊池光洋さん:「これだけマスメディアに報道されますよね。そうすると、『え?』という気持ちと、何か自分の中で鬱々(うつうつ)としていたりしたときに、『あ、私も』と思ってしまうこともないとは言えない」

 警察庁は毎月、全国の自殺者の数を発表していて、8月は1849人と、去年より246人増えました(2019年8月:1603人)。

 これは今年と去年の自殺者の数を月ごとに比較したグラフです。男性は、2月以降、去年より少ない月が続いていましたが、8月に5%増加となりました。一方、女性は6月に増加に転じ、8月は去年より40%も増えています。

画像: 前年同月比の増加率

前年同月比の増加率

日本産業カウンセラー協会 菊池光洋さん:「本来、女性は自殺率も低いし、鬱(うつ)になる割合も男性の方が圧倒的に多いんです。女性は、誰かに話をするということの中で、自分の気持ちの整理であったり、井戸端会議みたいなのもとても大事な仕組みだったんだと思っています。ただ、このコロナの感染下の中では、そういったことも憚れるというか、という中で、自分の中で鬱々として抱え込まれる方が増えているのかなと想像しています」

 この静岡事務所では相談会のほかに、毎週月曜と金曜に電話相談を受け付けています。新型コロナウイルスが県内でも広がり始めた3月以降、件数が増えているそうです。(月金 13時~16時)

日本産業カウンセラー協会 菊池光洋さん:「件数自体は少ないが、3倍4倍という低い数字でも増えているのは事実だと思っています」

画像: 日本産業カウンセラー協会 静岡事務所では電話相談も

日本産業カウンセラー協会 静岡事務所では電話相談も

 静岡県内の年間の自殺者数は、10年前の854人から増減を繰り返しながら、全体的に減少傾向にあります。

静岡県障害福祉課 鈴木洋平主事:「昨年度と比べた時に顕著にコロナによって増えたかというと必ずしもそういうわけではないところもあります。ただそれがコロナの影響がないという話ともやっぱり違う」

画像: 静岡県内の自殺者

静岡県内の自殺者

 静岡県は自殺予防の一環として、2011年度から「ゲートキーパー」の養成講座を開いています。「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけたり見守ったりする人のこと。

 静岡県内では約5万4000人(累計)が認定されています(昨年度時点)。自ら命を絶つ人を少しでも減らすために。いま、私たちができることは。

静岡県障害福祉課 鈴木洋平主事:「悩んでいそうな方がいらっしゃるとちょっとでも感じ取っている方には、ハードルはあると思うが、そこを飛び越えていただいて、声掛けをお互いにやっていただくということをしていただければと思っています」

 そして、もし、あなたが悩みを抱えているのであれば…。

日本産業カウンセラー協会 菊池光洋さん:「人間は声に出してみることが、やっぱりとても大事だと思います。あのさ、ちょっとね、とそれで結構です。それを、そこからスタートしてみることが、自分の気持ちを楽にする一歩だなと思います。やっぱり人は人が癒すんだと思っています」

電話相談 「日本いのちの電話」
●ナビダイヤル  0570-783-556 午前10時~午後10時
●フリーダイヤル 0120-783-556 午後4時~9時

静岡県内
 伊豆地域 0558-23-5560
 東部地域 055-922-5562
 中部地域 054-285-5560
 西部地域 0538-37-5560

画像: 電話で悩み相談を

電話で悩み相談を

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