コロナ禍で注目のスポーツ「モルック」 フィンランド発祥、マスクをして距離を取っても楽しめる 静岡県

 新型コロナの影響で外出も思うようにできず、体を動かす機会が減ってしまったという方も多いのではないでしょうか。コロナ禍でも安心して楽しめる話題のスポーツがあります。

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須藤誠人アナウンサー

須藤誠人アナウンサー:「地面に立てられた木の棒を、棒を投げて倒しています。実はこれ、今注目を集めているれっきとしたスポーツなんです。このコロナ禍でも安心して楽しめるそうです」

フィンランドが発祥

画像: フィンランドが発祥

フィンランド発祥

 これはモルックというフィンランド発祥のスポーツ。静岡県内にもこのモルックをプレーしている団体があります。

モルック同好会顧問 坂本光男さん:「フィンランドではサウナが終わった後、みんなでビールを飲みながら楽しむゲーム」

 モルックとは「モルック」という棒を投げ、「スキットル」という1から12の数字が書かれた木の棒を倒す競技です。倒した本数が得点になりますが、1本だけ倒した場合は、倒れたスキットルに書かれた数字が点数になります。1投ごとに交代し、50点を先取した方が勝利です。実際にプレーしてみると…

須藤アナも挑戦… でも、落とし穴が

画像: 須藤アナも挑戦… でも、落とし穴が

須藤アナ:少しずっしりとしたモルックを投げて、11番のスキットルを狙いたいと思います。いきます! やった、狙い通り! いやあ、気持ちいい」  倒れたスキットルはその場で立て直します。スキットルはゲームが進むごとに、だんだん広がっていくので、倒すのが難しくなります。

そして、勝利の50点が目前に…

須藤アナ:いま点数が46点です。あと4点で上がることができます。4点のスキットルを狙います。行きます。え、6。 坂本さん:「アウト!」

えっ、アウト?

体力より戦略が重要

須藤アナ:「50点を超えたら25点からやり直し。あー、せっかくこんなに近づいたのに…」  実は50点を1点でもオーバーしてしまうと、なんと25点に逆戻り。体力よりも、戦略が重要なスポーツで、子どもからお年寄りまで一緒に楽しむことができます。

モルック同好会代表 岡村明子さん:「簡単にできるというのと計算しながらやるでしょ。何よりそんなに体を動かさなくても程よい汗がかける」

モルック同好会 男性:「やっぱり狙ったところにいけば、やった! って感じになる」

世界大会開かれ、競技人口増加が期待された矢先の「新型コロナ」で…

画像: 世界大会開かれ、競技人口増加が期待された矢先の「新型コロナ」で…

 世界大会も開かれ、さらなる競技人口の増加も期待されていた中で起きた、「新型コロナウイルスの感染拡大」。「モルック」の活動にも影響が出ました。

坂本さん:「今年の4月から講習会を開く予定だったところが、ちょうどコロナが大きく報道されるようになって、7月に延期になった」

 大人数が集まる大会や県内でのイベントは相次いで延期、中止に。ただ、今回の事態は「モルック」にはプラスの部分もあるようです。

マスク付けても3密回避もできるスポーツ

坂本さん:「マスクをつけても十分できるし、距離を置きながらモルックを楽しむことができる。コロナ禍ではやりやすいゲームスポーツじゃないかと思う」  競技は基本的に屋外で、2人以上が集まれば試合ができるので、大人数になることなく3密も回避。安心して「モルック」に集中できます。

坂本さん:「年齢もそうだし、性別も関係ない。障害のあるなしも関係ない。誰でも参加できるスポーツとして、もっと広げていけたら…」

 モルックはwithコロナ時代を安心して楽しく乗り切るスポーツとして活躍するかもしれません。