米大統領選は大接戦 静岡県経済への影響は

 再選を目指すトランプ大統領と政権奪還を狙うバイデン前副大統領。いまだ結果は判明せず大接戦となっています。

静岡県民は

静岡市民(20代男性 トランプ氏支持):「二転三転ではないが、いろいろ情報が日に日に入ってくるので、本当にどちらが勝つのか気になっている」

Q トランプ氏とバイデン氏どちらを支持していますか?

男性:「強いて言えばトランプ氏」

Q 『強いて』という理由は?

男性:「なんだかんやで『声がでかい』というか、強気な姿勢というのがうかがえるので、アピール力が勝つ要因になるのではないか」

静岡市民(20代女性 トランプ氏支持):「バイデン氏のことを知らなくて、良いも悪いもイメージがない」

静岡市民(20代男性 バイデン氏支持):「バイデン氏になることでアメリカも変わって、それが日本にいい影響が出るのかなと思っている」

静岡市民(70代女性 バイデン氏支持):「もうバイデン氏になってほしいと思う。(理由は)防衛費などをたくさん要求するトランプ氏がなったら、大幅に(日本の負担を)増やすように要求されるのではないかと思う」

東京から静岡に帰省中(40代女性 バイデン氏支持):「トランプ氏が(選挙結果を)認めないということも出てきているので、その辺はお国柄なのかなと思いつつ、盛り上がりを見ていると、みんなが一生懸命選挙に行くというのは、逆にうらやましい」

静岡市民(60代女性):「日本と中国の関係を考えるとトランプ氏の方がいいのかなと思うが、差別などの問題はバイデン氏の方がいいのかなと。ちょっとわからないが…トランプ氏が勝つのかなとは思っているが」

Q バイデン氏が選ばれた場合 どうなるか?
「テレビでは 日本にあまり有利ではないと言っていたので、ちょっと心配している」

米大統領選で静岡県への影響は

 アメリカ大統領選の結果は、静岡県の経済にどんな影響を与えるのでしょうか。専門家は…。

静岡経済研究所 恒友仁常務理事:「アメリカと静岡県の経済を考えた場合に、静岡県というのは輸出型の製造業が多い。静岡県のひとつの基幹産業となっているので、アメリカの通商政策によって、左右される部分が、静岡県の経済にはある」

 それでは、トランプ氏とバイデン氏、どちらが大統領になった方が、静岡経済にとって有利なのでしょうか。

 まずトランプ氏が再選した場合は、大きな変化はないとしたうえで…。

静岡経済研究所 恒友仁常務理事:「トランプ大統領が、2期目ということでで、また国内だけでなく、海外も分断がさらに深刻になる可能性がある。そうすると米中貿易摩擦をはじめ、いろんな問題がまわりまわって静岡県に降りかかってくるということはあるので、そこは注視しないといけない」

 一方、バイデン氏当選の場合は…。

静岡経済研究所 恒友仁常務理事:「今バイデンが言っているのは、環境問題の規制。これまでと違った規制がかかってくるということになる。静岡県の基幹産業のひとつに、自動車関連産業がある。ガソリン車ハイブリッドからEV化になる流れが出てくるので、よりスピード感を求められるということで、静岡県への影響が出てくる」

 そして、選挙の決着が先延ばしになり、アメリカの政治空白が長期化することに懸念を示します。

静岡経済研究所 恒友仁常務理事:「特にアメリカが、信用が低下して、ドル売りということになれば、円高になるので、輸出型産業が大きい静岡県の経済にとっては、もし円高が出てきたという時には企業収益の圧迫ということにつながるので、そこはリスクがあるということ」