おととい14日、クラスターが確認された浜松市中区の遠州病院。入り口には面会禁止のはり紙が貼られています。
画像: 当初は全員陰性…病院長「何度も検査しないと」 基幹病院でクラスター、地域医療に影響も 浜松市

遠州病院 大石強病院長(14日)
「病院クラスターということで経緯についてご報告させていただく。11月3日、当院の救急外来に市内の施設から心不全の高齢の患者が救急搬送された」

 遠州病院によると、心不全を患っていたAさんは、浜松市内の80代の女性で、救急搬送された当時、発熱など新型コロナを疑う症状はなかったといいます。ところが、その4日後の今月7日、Aさんがいた市内の施設を巡り、あるニュースが飛び込んできます。

大石病院長(14日)
「市内でクラスターが発生したということで、この患者さんが来た施設も関連性があったので、念のために(抗原検査を)実施したところ、陽性と」

 今月7日、浜松市内で同じ会社が運営する2つの高齢者施設でクラスターが確認されました。

遠州病院会見(14日)
Q 浜松市内でクラスター発生した高齢者施設から搬送されてきた?

大石病院長:「そこからの搬送ではない。クラスターが出た2つの高齢者施設ではない。関連があると、それだけ申し上げさせてください」

 クラスターの起きた高齢者施設に関連する施設から来たAさんの感染がわかり、病院側は急きょ、院内で接触の可能性のあった人たちの検査を行います。

大石病院長(14日)
「一応その病棟の看護師全員と、残りの患者様全員の合計126人を7日の時点で新型コロナウイルスの抗原検査をした。全員陰性と、当初はそういう結果だった」

当初は全員「陰性」だったが…

画像: 当初は全員「陰性」だったが…

 7日の時点で、全員が陰性となり、胸をなでおろした病院側でしたが…。 大石病院長(14日)
「11月9日、それからその2日後だが、当初陰性だった同じ病棟の患者の熱があったから、抗原検査を実施したところ、その患者が陽性と。初め陰性だったが、次に陽性と」

 陰性と確認されたはずの患者が陽性に変わります。その後、次々に患者や看護師から感染者が見つかっていきました。感染者は、きょうまでに患者8人、看護師ら3人の合わせて11人に上っています。

大石病院長(14日)
「1回陰性であって、それで問題ないということはまずない。やはり何回もやらないといけないし、コロナの怖いところで、定期的に見ていかないと陰性になっても、これで安心はできないということが改めて分かった」

浜松市の基幹病院でのクラスター発生で地域医療にも影響

画像: 遠州病院の会見 14日

遠州病院の会見 14日

 浜松市の中心部に位置する遠州病院。ベッド数400床を誇る地域の基幹病院で、2次救急の受け入れを担当している市内7病院の一つでもあります。今回の事態による地域医療への影響は計り知れません。

大石病院長(14日)
「原則全ての手術は中止。全リハビリを中止している。(感染者が出た)当該病棟2病棟は閉鎖。入院はなしということにさせていただいている。最も困るのは、救急。その2次救急も当院では受け入れない状況になった。毎年4000台救急車を受けているけれども、残念ながらこういった状況なので、患者や家族に対して、非常に申し訳なく思っている」

 病院側は、「一日でも早く病院機能を回復させたい」とする一方で、今後の見通しについてこう語りました。

Q 現状で感染の拡大は封じ込められている?

大石病院長(14日)
「まだ真っ只中なので、封じ込めだとは到底思っていない。(これから)熱が出る患者もいるかもしれないし、2週間は厳重に見ていかないといけない。それまでは収束とは言えない。まだまだ先は長い」

静岡市の飲食店2店舗でもクラスター  「マスクして歌うよう強制するのは難しい」

画像: 静岡市の飲食店2店舗でもクラスター  「マスクして歌うよう強制するのは難しい」

そして、静岡市でも…。

静岡市会見(14日)
「市内5、6例目の集団感染クラスターの概要を説明させていただく。いずれもカラオケを伴う飲食店で起こった」

 クラスターが発生したのは、静岡市内のカラオケを伴う飲食店2店舗で、いずれも来店者の名簿を市に提出しているということです。

静岡市会見(14日)
「来店客は把握できているので、今回も店名は公表しない。どちらの店舗も感染症予防対策が不十分だったと確認できた」

Q 2店の関係は?
「特に系列店とは聞いていない」

 系列店ではなく、経営的には無関係だったA店とB店。しかし、両方の店に関係している感染者が4人いました。1人はA店とB店の両方で働いていた従業員。1人はA店の従業員で、B店には客として訪れていました。1人はB店の従業員で、A店の客。1人はA店とB店、両方に客として来店していました。

 さらにきょう、3人の感染が確認され、このクラスターに関連する感染者は19人となりました。

 また、両店とも対策が不十分だったというのは、どういうことなのでしょうか。

静岡市会見(14日)
「マスクをせずに会話や歌を歌っていたというところ。それと、カウンターとお客さんの間にシールドもなかったというところ。あと、カラオケがあるということで防音対策として当然閉めていて、換気が悪かった」

 ただ、静岡市のカラオケ業界の関係者からはこんな声も…。

静岡市のカラオケ業界関係者
「お酒を飲んでいるお客さんに、マスクをして歌うよう強制するのは難しい」

街の人は…

焼津市20代 女性
「マスクしたりマイクにカバーかけたりとか聞くので、以前みたいにはできない…早く戻ってほしいなと思います」

静岡市 40代女性
「正直、コロナになってからカラオケに行かないようにしている。どうしてもちょっと怖いなっていうのがあって」

静岡市 40代女性
「すごい難しいですよね、お店もすごく大変だし…。なりたくてなっているわけではないので、しょうがないというか」

静岡県 20日にも最高レベルの「感染まん延期」に上がる可能性高い

画像: 静岡県 20日にも最高レベルの「感染まん延期」に上がる可能性高い

「感染まん延期」に上がる可能性

 県内では14日、1日あたりの感染者数として過去最多の36人を記録。きのう4例目の死者が確認されるなど、感染が急拡大しています。

静岡県疾病対策課 後藤幹生課長(14日)
「様々なクラスターが10月末から発生している。特に都市部で感染経路わからない患者が増えている。市中で感染が広がってきている感じがする」

 その上で、今週20日にも、静岡県の流行状況のフェーズを最高レベルの「感染まん延期」に引き上げる可能性に言及しました。

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