リニア中央新幹線工事による大井川の水問題を議論する国の有識者会議が8日、開かれました。現時点で想定されるトンネル湧水量であれば、工事後に大井川に全量戻すことが可能であるとの見解が示されました。
画像: リニア問題で国の有識者会議「想定の湧水量なら全量戻せる」も…静岡県副知事「条件が付いている」と指摘

 1カ月ぶりに開催されたリニア問題を議論する国の有識者会議。7回目となる会議では、川勝知事が重視する、南アルプスのトンネル工事で発生する湧水の戻し方が、主な議題となりました。

 JR東海は導水路に貯水施設やポンプを整備し、トンネル湧水を大井川に戻す方法について説明。委員からは非常時の対応などについて指摘が出ました。

徳永朋祥委員:
「現段階でリスクとして残るという整理もするべき。非常時はすべて処理できないこともあり得るので、リスクとして議論するということでもかまわない。」

 会議後、座長の福岡捷二氏は「現時点で想定されるトンネル湧水量であれば、トンネル掘削完了後に、湧水量の全量を大井川に戻すことが可能となる計画と確認した」とのコメントを出しました。ただ、工事中の一定期間、山梨側に湧水が流出することについては、JR東海は「解析中」として、議論は次回に持ち越されました。生態系への影響については、議論の見通しが立っていません。

 また、前回の会議で課題とされていた大井川流域の地下水などについて、JR東海が作成した水の循環図も示されました。会議では、流域住民にわかりやすくする工夫が必要との意見でまとまりました

沖大幹委員:
「不安に思っている人が水の循環を理解してもらうためのもの。もう少し定量的な情報が必要」

 前回に引き続き、直接、東京の会場で議論を聞いた難波副知事。座長コメントについて、前提条件がついていると指摘しました。

静岡県 難波喬司副知事:「湧水量の全量を大井川に戻すことが可能だということを、有識者会議が確認したことが強く出すぎる。条件が付いていることを理解してもらいたい。誤った理解をされる可能性がある、違うとられ方をするような表現は避けてほしい」

 湧水の県外流出ついては、次回の議論に期待するとしました。

難波喬司副知事:「いま検討されているということで、拙速にもってこられるのではなく、しっかりと検討しているのだろう。湧水量に関することを、次回に回したのは、しっかりとした返答するのだろうとみている」

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