伊東市への時短要請は見送り

 静岡県の難波喬司副知事は10日の臨時会見で、静岡県伊東市のクラスターが多発している地区への時短要請を見送ると表明しました。その理由として、伊東市の感染が収束方向にあることともに、次の点をあげました。

難波副知事
「ほとんどの店が夜の営業は控えておられることから、実質、時短状態となっている。現時点では時短要請は行う必要はないと判断した」

 地区名を公表し、酒類を提供する店の利用を控えるよう呼び掛けた結果、その地区の店が「実質、時短状態」になっているというのです。

Q:伊東市が独自に時短状態になっているというが補助は?

難波副知事:「伊東の場合は、行くのを控えてとお願いしている。それを解除するということ。自主的に休業状態の方に支援は考えていない。むしろ早く開けられるように協力するのが県のやるべきこと」

富士市のまん延地区への「時短要請」も検討

クラスターが多発している富士市でも、JR富士駅周辺エリアの町名を公表し、10日から飲食店の従業員や利用客を対象に抗原検査を始めています。

 県は、現在行っている抗原検査の結果などを踏まえ、富士市に時短要請をするかどうか、近く判断する方針です。

難波副知事
「富士市は収束していないので、時短要請する可能性はある」

 難波副知事は時短要請する場合の具体的な営業終了時間についても言及しました。

難波副知事
「時短要請するなら20時(午後8時)が可能性ある時間。20時(午後8時)は有力な考え」

感染まん延地区を公表

 県がいま独自に進めているのは、クラスターが発生した店名を公表するのではなく、クラスタ―や感染者が多発する地区名を公表するというやり方です。

難波副知事
「地区全体で、(感染者が)たくさん出ている場合は『地区クラスター』と呼ぶことにした。県は店舗の公表よりも『地区クラスター』の公表のほうが重要かつ有効と考えている」

 難波副知事の説明はこうです。クラスタ―が複数発生した地区では、クラスターが起きた飲食店以外にも感染者が4人以下の店が存在する可能性があります。

 店名公表より、感染がまん延するエリアを『地区クラスター』として公表する方が、効率的に抑え込めるというのが、県の考えです。

画像1: 感染まん延地区を公表

 ただ、このやり方には、記者からも疑問の声があがりました。

Q:地区でやると感染者出ていない店も共倒れになるのでは?

難波副知事:「だらだら続くのが、一番飲食店には影響大きいので、やるのならさっとやって、対策取って、早期の平常化に持っていくのが大事。地区クラスターの起きた地区には行かないことが大事。地区を発表して、感染対策していても営業を控えていただくことが大切」

Q:関係ない店が疑われたり、風評被害があるのが現状だが?

難波副知事:「理想論ではなく、どういう方法をとるのが、一番効果的かということ。風評被害は申し訳ない。それよりも、店名公表によって感染被害が広がる方を恐れている。それより短い期間で封じ込むためには、地区を発表することの方がいい。理想論ではなくそれが実態。店名公表に協力してくれない人は現実的にいる」

 地区名を公表された富士市の小長井市長は、県の対応をどう感じているのでしょうか。

画像2: 感染まん延地区を公表

静岡県富士市 小長井義正市長:「ある程度地域を特定して発表していただいたということは、逆に対策も講じやすくなりますし、市民の皆様方の安心にもつながってくるのではないかと思います。たまたま、その地域で営業していたことによって、マイナスの部分を感じられている方もいると思いますけども、今回の発表につきましては、市としては歓迎をしたいと思います」

 ただ、地区名よりも店名を公表すべきだというのが市長の持論だといいます。

小長井市長:「結果的にそれ(地区)が特定されているから大丈夫だといって、(感染が)広がってしまうんですよ。やはり私は(店名を)公表すべきじゃないかと思います」

 県が公表したJR富士駅周辺地区で営業する飲食店の関係者たちは…。

Q:エリアを発表したことについては?

小料理屋経営者:「経営者的には苦しいが、みなさんにとっては、それは良かったんじゃないかと思います。私がお客様の立場だったらそれは理解できます」

Q:地区名発表してからの客足は?

「例年と比べると歩いてる方は10分の1じゃないですかね。お店に来る人もかなり少ないです」

飲食店スタッフ:「そのエリアだけがピックアップされちゃうのが、ちょっと『うーん』と思った」

Q:利用を控えてということについては?

飲食店スタッフ:「言い方の微妙なところがあって、要請するのであれば補償の問題も出てくると思いますし、どういうふうにみんなが判断するのかって所に委ねてるってところがちょっとモヤモヤしますね」

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