この週末、9日、10日と連日感染者数が100人を超えた静岡県。クラスターも相次いで発生しています。目立つのは、重症化しやすい障害者施設です。

静岡市では医療型障害児入所施設でクラスター

画像: 静岡市会見 1月10日

静岡市会見 1月10日

 静岡市駿河区にある医療型障害児入所施設「療育センター令和」では、職員16人、入所者11人のあわせて27人が感染しました。11人の入所者のうち、半数が小学生以下だといいます。

療育センター令和 森山明夫施設長:「ここでは手足の不自由な子どもたちや、知的あるいは運動発達に遅れのある子どもたちに対して、治療と教育、すなわち療育を行っています。当施設の入所者は、親から離れて暮らす子どもたちで、家庭で味わうのと同じ愛情、接触を、常日頃から求めています」

 施設内の日常生活や遊び、リハビリでの接触を通して感染が広がった可能性が高いといいます。

療育センター令和 早川幸代副部長:「親と離れて生活している子どもですので、やっぱり抱っこを求めたり、一緒に遊んでほしいとか、そういったことも多々あります。そうしますと、やはりどうしても、泣いている子どもを、ずっと置いておくこともできませんし、リハビリも身体接触も多いですし」

Q 密の接触が感染につながった可能性もある?

森山施設長:「その可能性はあると認識しています。ただ、それをどうやって防ぐかというのは、これからの課題だと思います。たとえば「抱っこして」と近づいてくる子どもを邪険に振り払うことは、なかなかできることではございませんので」

感染経路は不明…3カ月前から外泊禁止

 感染経路は不明です。施設では3カ月ほど前から外泊を禁止し、年末年始の親らとの面会もパーテーションを置き、距離を取るなど対策をしていました。また、同じ済生会が運営する隣接の静岡済生会総合病院でもクラスターが発生していますが、そちらは既に収束しており、人的な交流はないといいます。
早川副部長:「入所している子どもの中には、基礎疾患を子どももいる。幸い、現在、軽症か無症状の方のみということで経過しておりますが、慎重にみているところであります」

伊東市と伊豆の国市の施設でも

 10日は伊東市にある重度障害者デイサービスでも、利用者と職員あわせて13人が感染し、クラスターに認定されました。こちらも現時点で、重症化している患者はいません。この施設では、消毒や検温、換気を頻繁に行い、面会も禁止にしてきたといいます。  施設の関係者は「これ以上、どう対策をすればいいのか。事業をやめれば困る利用者や家族がいる。そのはざまで悩んでいる」と語ります。

 また、伊豆の国市では高齢者施設でクラスターが発生しました。

県担当者「帰省で持ち込まれ、家族、職場…、もはや3次感染者まで」

画像: 静岡県の会見 1月9日

静岡県の会見 1月9日

静岡県会見(9日) 後藤幹生疾病対策課長:「帰省もしくは人の移動に伴う首都圏や感染拡大地域からの持ち込みが年末年始に起こり、家族の中に広がったと。その後、仕事始めなどがあり、職場等に広がっていくと。仕事場によっては病院や高齢者福祉施設へのクラスターが危惧されることになる。フェーズは動いている。帰省された方を1次感染者、そこからもらった方を2次感染者とすれば、もはや3次感染者まで来ている」

御殿場市や静岡市では飲食店、カラオケクラスターも

 飲食やカラオケを介したクラスターも増えています。9日は静岡市葵区のカラオケ店でのパーティー。10日は、御殿場市の接待を伴う飲食店、静岡市葵区郊外のスナックでクラスタ―が発生しました。葵区郊外のスナックは市が進めている飲食店検査の対象エリア外でした。
静岡市会見(10日)
担当者:「対象外です。今回、拡大した地域にも入っていません」
Q 今後含めるなど、広げる考えはありますか
担当者:「今後検討していきたいと思っています」
Q いつぐらいまでに?
担当者:「いまの状況を見ながら、ということに」
Q 今広がっているんだから、今やらないと意味ないんじゃないですか?
担当者:「状況を見ながらで、考えさせていただきます」

 静岡県内では、10日までの直近一週間の感染者数が572人となり、国の「ステージ3」の適用基準である人口10万人あたり15人以上を超えました。これまで県内で最高は11人台で、15人を超えたことはありませんでした。

ステージ3への意向も検討

静岡県会見(10日)
Q ステージ3について、具体的にこの時点で移行するという考えがあるのか?
担当者:「きょう以降早い段階で、一度感染症の専門家の先生のご意見をおうかがいすることになろうかと思っております。ご意見を聞いたうえで、最終的に県としてステージを上げるかどうかの判断に至るということになります」

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