直線のスピードは、時速180キロ以上。レースの映像を見つめる3人の男性。赤堀雅克さんと長男の憲臣さん(37)、そして次男の康裕さん(35)です。静岡県掛川市で自動車の修理と販売を行っている「ペースメーカー150」。オーナーは父・雅克さん。車好きが高じて26歳の時に店を開きました。

 20年前、家族で自動車レースに参加した赤堀家。全国大会で好成績を残すと、一家は、ますますレースにのめりこんでいきます。

次男 康裕さん:「次こそはって、どんどんレースやめられないんですけどね」

日本一決定戦の舞台。家族の夢への挑戦

 そして去年、次男の康裕さんが快挙をとげます。自動車メーカーのトヨタが主催する「ヴィッツレース」、全国5地区で行われるうちの「北海道シーズン」で優勝。日本一決定戦への出場を決めました。家族が集まれば、決まってレースの話。レースに出場するための苦労も、家族で乗り越えてきました。

画像1: 日本一決定戦の舞台。家族の夢への挑戦

次男 康裕さん:「車を運ぶとなると、フェリーなんで1~2日かかっちゃう。『北海道のレースに出たいから、運んでもらっていい?』みたいな」

次男 康裕さん:「フェリーの予約とかも、お父さんにやってもらう(笑)」
父 赤堀雅克さん:「現地で集合して、現地で解散という感じ。北海道で(笑)」

ようやくつかみ取った日本一決定戦の舞台。家族にとっての、夢への挑戦が始まります。

次男 康裕さん:「10番手以内、1~10までの間に入りたいなと思っているんですけど、速い人が多いので、そこにいかに食い込んでいこうかと考えています」

画像2: 日本一決定戦の舞台。家族の夢への挑戦

 日本一を決める舞台は、小山町の富士スピードウェイ。全国から100チーム以上が集まりました。感染症対策のため出場者は1週間前からメディカルチェックを受けての参加となりました。

 レースに使用できる車は市販の「ヴィッツ」のエンジンとボディに加えて、支給されるタイヤを使用するのがルール。それ以外の改造は自由で、ドライバーの技量も重視されます。康裕さんが気にしているのが予選のタイム。決勝のスタートポジションは予選の順位で決まるからです。

 予選はそれぞれの車がコースを10周走り、そのうちの1周で一番早いタイムを競います。

「1000分の1秒を速くするために努力」

 予選の結果は…。

 1位は2分16秒386。それに対して康裕さんは2分17秒915。全体の22位。

次男 康裕さん:「全然だめだ!」
父 赤堀雅克さん:「通常の生活だと1秒ってそんなに大きいタイムじゃないと思うんですけど、1000分の1秒を速くするために努力する。(次男が)100%力が発揮できるように頑張るつもり」

画像: 「1000分の1秒を速くするために努力」

 赤堀さんと長男の憲臣さんにとって、決勝レースまでの2時間が勝負。車の状態を少しでも良くしようと努めます。

 22番手で迎えた決勝レース。とはいえ、まだトップテンを狙えるポジションです。

 10周で競う決勝戦。ひとたび走りだせば家族にできることは見守ることだけ。

 少しずつ順位をあげていく康裕さん。

 しかし…、結果は17位。この瞬間、赤堀家の挑戦は幕を閉じました。

次男 康裕さん:「もっといい順位で終わりたかった。本当は悔しいです。でも楽しかったです。2人のサポートのおかげで、いいように走れたので良かったです」

父 赤堀雅克さん:「挑戦することによって、変な言い方ですけど生きる望みができる。ひとつの目標に向かって家族が全部同じ方向に向くっていうのは、なかなかないじゃないですか」

 自動車レースに挑む家族の絆。夢に向かう赤堀家の挑戦は続きます。

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