根方ゆき乃記者:「マスク姿の受験生が続々と入っていきます。今年は体育館に集まるのを取りやめ、二手に分かれて消毒をしたあと、それぞれ教室に入っていきます」

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伝統校も1倍下回る…公立高校の志願倍率0.99倍 背景に私立高校「実質無料」 静岡県

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コロナ禍の高校入試…体育館集合は取りやめ

 コロナ禍で、3日から始まった公立高校入試。けさ、静岡市葵区にある県立科学技術高校では、マスクをつけた受験生が緊張した面持ちで試験会場へ入っていきました。

受験生:「感染症対策には気を付けていきたいが、アルコール消毒を持参しているし、ここにも置いてあると思うので、大丈夫だと思う」

受験生:「自分がこの地に来られたことをうれしく思っている。教室での感染が少し気になる。学校で対策はされていると思うが、緊張する」

 入り口にはアルコール消毒液が設置され、マスクの着用も義務付けられました。例年、この高校では、受験生約500人全員を体育館に集めて、試験に関する注意事項を一斉に説明していましたが、今年は密集を避けるため、それぞれの教室で放送で伝えられました。

放送する職員:「検査室への入退場を行うごとに手指消毒を行ってください。トイレや流しを使用した場合、必ず手指消毒を行ってください」

今年、県内では全日制と定時制を合わせて去年より2000人ほど少ない1万9555人が試験に臨んでいます(去年2万1506人。-1951人)。

倍率1倍割れの背景に少子化と私学無償化

 ただ、県内の全日制の志願倍率は0.99倍と、現在の入試制度になって初めて1倍を下回り、過去最低となりました。高校別でみると、県内屈指の進学校・静岡高校(普通)は定員を減らしたこともあり、倍率は去年よりも高い1.28倍と、競争率は高いまま。科学技術高校の情報システム科は、2.23倍と県内で最も高くなっています。

松永友和教頭:「工業が人気があって、就職に有利だということも影響していると思うし、ITの需要が多いので、そのようなところで情報技術科の人気が高いと考えられる」

 一方で、地域トップの進学校である藤枝東(普通)や静岡市立(普通)などは倍率が大幅に減少。伝統校・沼津東では普通科が0.88倍と、まさかの定員割れとなりました。

 少子化に加えて、1倍割れの背景にあるのが、私立高校の人気の高まりです。去年4月から始まった国などの支援で、静岡県内では年収700万円未満の世帯まで、私立高校の授業料が「実質無料」となりました。県教育委員会も「私学無償化の影響は大きい」とみていて、経済負担の面で、公立高校の優位性が小さくなっているのです。

 あす4日、面接や実技試験が実施され、12日に合格発表が行われますが、今年は学校での合格者の貼り出しだけでなく、HPでも同時に掲載するということです。

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