巨大地震で1カ月近く水が使えなくなる地域も…静岡市で「断水体験」

 静岡市では7日、南海トラフ巨大地震で、水が使えなくなったことを想定した訓練が行われました。

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 静岡市では7日、南海トラフ巨大地震で、水が使えなくなったことを想定した訓練が行われました。
 静岡市で行われた災害時を想定したのは「断水体験」です。水道の元栓が閉められ、手を洗おうにも水が出てきません。

Q.手洗えた?
女の子:「洗えてない。手、きれいに洗えないと、おなかにばい菌入って、おなか痛くなっちゃう」

 訓練の想定は南海トラフ巨大地震が発生した直後です。津波によって被災した沿岸部を中心に、1カ月ほどの断水が想定されています。

画像2: 巨大地震で1カ月近く水が使えなくなる地域も…静岡市で「断水体験」

 そこで、生活に必要になるのが、自分たちで備蓄した水。実際に運んでみますが、トイレにも一苦労です。 断水を体験:「意外と1回で流す量が多いと思った。不便。水のありがたみを感じる」

簡易トイレやウェットティッシュも大切

画像: 簡易トイレやウェットティッシュも大切

災害時は1人1日3リットルの水が必要

 水の備蓄はもちらん、簡易トイレやウェットティッシュなど、水が無くても生活できる道具を備えることも大切です。  こちらのお宅では。ぺットボトルから水を注いで、食器や手を洗います。

断水を体験(女の子):「1リットルよりちょっと少ないくらい使っちゃったから、もうちょっと水を貯めてたら、もうちょっとできた」

 災害時は最低でも1人1日3リットルの水が必要とされています。

1万人の3日間分の水を備蓄している公園も

画像: 1万人の3日間分の水を備蓄している公園も

 地震発生から1週間ほどが経過しても、水が使えなかったり、備蓄した水がなくなったりした場合は、付近の小学校や公園で給水することが想定されています。この公園の非常用貯水槽には、1万人が3日間生活するだけの量の水が確保されています。

 倉庫の中にはこんな工夫が。QRコードをスマートフォンで読み込むと、貯水槽から水を出す方法などをまとめた操作マニュアルにつながります。 女の子:「さっきよりめちゃくちゃ重くて歩けない」

 重い水を運ぶため、リュック型の給水袋やカートの備えもあると便利です。

断水を体験(男性):「水ってすごく身近なものだったというのを再認識できたので、今までどう水を使っていたかなどを考え直した方がいいと思った」

断水を体験(女性):「水は一番重要なので、ある程度は用意しとかないといけないと思った」

静岡市水道総務課 並木亮主任:「断水は非常に長く続きまして、最大1カ月近く水が出なくなる地域もあります。防災訓練が非常にいい機会になっているので、引き続き自助と共助というのを確かめていきたいと感じている」

    (3月9日放送)