1万195。これは3月、国が発表した全国の危険なバス停の数です。そして、その数がもっとも多くなったのは静岡県です。

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一見、どこにでもある普通のバス停のように見えますが、しかし・・・

バス停が横断歩道と同じ場所?

高橋諒記者:「伊東市にあるバス停です。今バス停にバスが到着しました。ご覧のようにバス停と横断歩道は、ほぼ同じ場所にあり、バスは横断歩道を跨ぐようにして停車しています。」
 
 バスを降りた人は横断歩道を歩いて移動します。対向車がいるかどうか近づいて来るまで分かりません。十分に左右を確認しないと事故にあう危険があります。

バス利用者Aさん:「危険、止まってくれない。この道ねカーブでしょ。ここ下ってきてカーブからくるでしょ。こんなに車が増えると思わなかった」

バス利用者Bさん:「危ないしバス停と歩道が近いでしょ。私はもうそれで怖いからバスを(車で)抜かない」

最も危険度が高いAランク

このバス停は全国の危険なバス停の中でも、最も危険度が高いAランクと判定されています。
 先月、国土交通省は全国の危険なバス停をAからCのランクに分けて公表しました。Aランクは止まったバスが原因で人身事故が起きた場合、または横断歩道にバスの車体がはみ出している場合が判定材料です。
 去年7月、このバス停では小学生が車にはねられる事故がありました。

バス利用者Cさん:「向こうから帰ってきて渡っちゃったのね。そしたらこっちから追い越してバスが止まっているから、追い越して車がそんな飛ばしてないからちょっとかすったのかな」

バス会社の対策は…

この事故を受け、バスの運営会社の東海バスは対策を取って注意を呼びかけました。

高橋記者:「バスのすぐ裏には掲示板があります。こちらにはバスを利用するうえでこのバス停の注意を呼び掛けるポスターが掲載されています。」

東海自動車 総務部総務課
土屋知也 課長代理:「荻緑町のバス停ですけれども、昨年警察、道路管理者、伊東市、地域住民、当社で現地視察を実施いたしました。今年の1月には検討会を実施しております」

 安全対策は、啓発ポスターの掲載の他にどのようなことをしているのでしょうか。

東海自動車
土屋課長代理:「安全対策としては以前から社内アナウンスで、バスの前後は危険ですので無理な横断をおやめくださいとお客様に注意喚起を行っています」

危険なバス停は静岡市内にも

危険とされるバス停は静岡市内にもあります。

高橋記者:「横断歩道の上にバスの車体がはみ出ています」

このバス停は朝の通勤・通学の時間帯に学生や会社員らが利用し、昨年度の利用者はおよそ9600人。バスのほかにも自転車や乗用車など交通量の多い状況です。

近隣住民:「バス停が危険って感じた事とはないんですけどね。極端にここでバスがっていう、あれで事故がっていう記憶はないですよ」

 このように近隣の住民からはバス停の危険な認識がなかったり、過去に人身事故が起きていなくても、危険なバス停として公表されているケースもあります。

県内の危険なバス停は842ヵ所も

統計をまとめている中部運輸局静岡運輸支局によりますと、3月末現在、県内の危険なバス停は合わせて842ヵ所あり都道府県別で最多となっています。

中部運輸局静岡運輸支局 輸送・監査担当
風岡昌吾 首席運輸企画専門官
「伊豆地域ですとか東部のほうが数として多い状態です。やはり地域がらといいますか、地勢的な影響で道幅が狭いであったりですとか道路が一本道であったりとか」

難航する安全対策も

バス停の移設を計画している場所もありますが、難航しているケースもあるようです。

中部運輸局
風岡首席専門官:「バス停を動かすと地域の住民の方の、例えば家の前にバス停が来ると、なかなか住民の方に理解を得られないケースも多々あるので。いちばん時間がかかるのは地元の方との調整ですね」

 中部運輸局は事業社や地元自治会などと協力して安全に乗り降りでき、事故が起こらない環境を作っていきたいとしています。

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