新型コロナワクチンネット予約で各地で混乱 静岡県三島市では「お助け隊」を設置

「あすからの予約受付開始を前に、ここ三島市役所では、予約方法の説明会が開かれています。
みなさん、スマートフォンを片手に、説明を熱心に聞いています。」

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三島市役所で開かれたのはワクチン接種のインターネット予約の説明会。
午前中だけで、およそ50人の高齢者が参加しました。
「最初に接種券番号、誕生日を入れる、ログインする、そしたら今度、メールアドレスを入力する欄が出てきます。」

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三島市は、あすから、電話とインターネットで65歳以上の高齢者、およそ3万2000人を対象にした予約受け付けを開始します。
そこで市が結成したのが「コロナワクチン接種予約お助け隊」です。

〇 三島市 地域包括ケア推進課 いきがい推進係 原理絵係長
「電話回線が限られていることから、三島市ではLINEやWEBでの予約を推奨している。     高齢者の中には、なかなか苦手な方がいるので、事前にその辺の操作をご案内して、あしたからの予約をスムーズにやっていただくよう、お助け隊を設置しています」

スマートフォンの操作などが不慣れな高齢者のために「スマホタブレットアドバイザー」2人と市職員6人を配置し、予約までの流れを丁寧に説明しました。
それでも…

●70代男性
「なんかよくわからない。自分でやってみないとわからないですね。自分でやらせていただけると思って参加したが、説明聞いただけだとまだよくわからないですね」

全体の説明が終わると・・・

職員「開いていただいて…」
参加者「開くっていうのは自然に画面で…」
職員「そこを押せば大丈夫です」
参加者「送信を押せば…」
職員「送信を押して、メールが届くと、メールに押すところがありますのでそこを押していただければ」
参加者「押すっていうのはわかります?」

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参加した人たちは、メモをとりながら「お助け隊」の説明を聞いていました。
〇70代女性
「スマホを始めたばかりでよくわからないので。主人と2で、主人がガラケーなので、私がやるしかない」

〇三島市 地域包括ケア推進課 いきがい推進係 原理絵係長
「このお助け隊はきょうに限らず、あしたあさってもやっていますし、中にはきょうわかってもあした実際にやるとどうだったかなとなる方もいるので」

三島市は、あすの受け付け開始初日にも説明会を開き、予約のサポートをすることにしています。

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一方、富士市ではきょう、
75歳以上の高齢者およそ3万6000人を対象に予約を開始しました。しかし、今回は1500人分しか枠がなかったため予約が殺到、開始2時間半でいっぱいになり、受け付けを終了したということです。

混乱は全国各地で起きています。

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〇 横浜市会見 3日
「深く深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。(お辞儀)」
横浜市ではインターネット予約にアクセスが集中し、サーバーがダウン、
わずか45分で受け付け中止に。

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〇 八王子市の高齢者電話
「ただいま大変混み合って・・・」
東京の八王子市では電話がつながりにくい状況も。
ネット予約も24時間体制で対応していますが、そちらもつながらず
親族総がかりで電話とネット両方で予約を試みるケースが相次いでいます。
〇 長男から電話が
「取れた?よかった。ありがとう。小呂のところはかけっぱなしだけど全然だめだったよ」

ワクチン接種をめぐり各地で予約が殺到する中、河野ワクチン担当大臣はー。

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〇 河野大臣
「不公平をどうするんだということになって、一斉に接種券を出してしまった自治体が多いが、次の現役世代に行くときには更に人数が多くなりますから、やはりもう少し厳格に、年齢で切るか地区で切るか、自治体によって事情が違うんですけども、全員に一斉に接種券を出すことはやめてくださいってことをもう少し国からもお願いしようと思います。コンサートのチケットなどと違って、売り切れになることはありませんから、別にきょうあした予約を取ら根くても大丈夫です。これは必ず打ちたい人が打てます」

一方、自治体からはー。

〇 自治体担当者VO
「国からいつまでどのくらいの量を割り振られるかなどの連絡が間際までなく、自治体側でスケジュールが立てにくかった」
「国が接種券の送付を急かしていた。ワクチンを供給できる数が見通せてから予約を開始し、接種券を送付する方がよかったと思います」