コンセプトは「好きな時に好きな場所で自由に暮らす」 定額料金で30日間全国のホテルに

須藤誠人アナウンサー:「コロナ禍でライフスタイルが変わる中、東急グループのホテルであるサービスが始まります。いったいどんなものなんでしょうか」

画像: コンセプトは「好きな時に好きな場所で自由に暮らす」 定額料金で30日間全国のホテルに

東急ホスピタリティ事業部 川元一峰課長補佐:「この度、東急では『tsugi tsugi(ツギツギ)』という新しいサービスを開始している。好きな時に好きな場所で自由に暮らすということをコンセプトとしたサービスなので、全国39のホテルから毎日好きなところを選んで宿泊できるサービス」

全国のホテルに泊まれるプラン

画像: 全国のホテルに泊まれるプラン

 好きな時に好きなホテルに泊まる。東急グループが新たに始めたのがいわゆる「ホテルのサブスク」です。サブスクとは一定の料金で商品やサービスが使い放題になるもの。いま様々な業界で広がりを見せています。

東急 ホスピタリティ事業部 川元一峰課長補佐:「テレワークで家にいることに飽きている感じているお客様もいる。仕事もしながら滞在したいと」

 東急のホテルサブスクのプランは2つ。30日間の利用が18万円、60日間が36万円です。期間内であれば北海道から沖縄まで、全国にある東急ホテルズなど39の施設を自由に選んで泊まることができます。

 国も感染防止のため会社に出勤する人の削減を求める中で、テレワークの拠点としての利用も期待されています。

 いずれのプランも1人同伴が無料。つまり1人分は実質30日間で9万円。1泊当たり、およそ3000円と破格です。

東急 ホスピタリティ事業部 川元一峰課長補佐:「こちら30泊という期間は一定程度長い期間があるので、観光や旅では味わえない、ところどころにあるローカルの体験をぜひ楽しんでいただきたい」

静岡県内には4施設

画像1: 静岡県内には4施設

 静岡県内では三島市や河津町など4つの施設が対象。

 富士山三島東急ホテルは三島駅前にあり、首都圏へのアクセスも良く、最上階の大浴場からは富士山と箱根山麓が見渡せるのが魅力です。

須藤アナ:「部屋にあるテレビを使って館内の施設の利用状況を確認することができます。これなら密を気にすることなく過ごすことができます」

 大浴場やレストランなどの混雑状況を3段階で表示していて、密を避けることができます。

須藤アナ:「客室でのテレワークに疲れたら、このようにフィットネスルームで体を動かして気分転換をすることもできます」

 長期間滞在しても客室の清掃やシーツ交換などは毎日実施。加えてサブスクの利用者はレストランやバー、ルームサービスの飲食などが10%オフになる特典もあります。

画像2: 静岡県内には4施設

フィットネスルーム

 2つのプランそれぞれ50人限定で9日から受け付けを始めましたが、60日プランにはわずか1週間で200人を超える応募があり抽選に。
 来月9日に受け付け締め切りの30日プランにも、すでに500人以上の応募があり「想定を上回る反響」だといいます。

東急ホスピタリティ事業部 川元一峰課長補佐:「新しい暮らし方なので、すべての方にどうフィットするかはまだまだ分からないところはあるが、この変化が多様な時期なので、多くのお客様に生活にフィットするサービスに出来るよう我々も努力していきたい」

画像3: 静岡県内には4施設

 東急がホテルのサブスクを始めた背景にあるのが、新型コロナの感染拡大による宿泊客の減少です。

富士山三島東急ホテル 久保田直樹総支配人:「東急ホテルズ全体でいくと、コロナ前はインバウンド含めて非常に好調だったが、コロナでこういう状況になった。今は少しずつ国内のお客様が戻りつつある。平均すると30%くらい(の稼働比)。GOTOトラベルをやっていたので、その時以外は20~30%で推移している。緊急事態宣言が出る、もしくは解除、それとか、全国の感染者数に比例して予約が伸びたり、キャンセルが多くなったりということで、伸びたり減ったりの繰り返し」

 サブスクの取り組みでは、JR東海がこのほど、東海道新幹線と沿線の提携ホテルの一部が泊まり放題になる定額サービスの販売を始めました。料金は1人で1部屋を利用する場合、6泊7日の最も安いプランで9万円です。

 コロナ禍でこれまで当たり前だったビジネスモデルにも変化が生まれています。

富士山三島東急ホテル 久保田直樹総支配人:「まったくやっていなかったサービスなので、新たな取り組みとして、新たなホテルライフ、これを提供できるので、顧客の獲得にもこのホテルとしては非常に期待している」