リニアは 市町との連携は コロナ対策は 川勝平太氏と岩井茂樹氏…静岡県知事選立候補予定者2人が激論

 静岡朝日テレビでは、立候補予定者による討論会を開催しました。現職で4期目を目指す川勝平太氏と、自民党推薦、元参院議員、岩井茂樹氏の2人が激論を交わしました。

リニア問題

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リニアは 市町との連携は コロナ対策は 川勝平太氏と岩井茂樹氏…静岡県知事選立候補予定者2人が激論

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川勝平太氏:「突然、南アルプスのトンネル工事という形で、ルートが静岡を通ることになりまして。南アルプスは水源ですから、ですから南アルプスのトンネル工事から命の水を守ると。もう一つはですね、南アルプスはいわゆるユネスコのエコパーク、もうこれは生物の多様性、これを人類の共有財産にしたということで、この自然環境を保全すると。それがこのトンネル工事によって保全できるかどうか、命の水がきちっと保証されるのかどうか、これをですね、しっかりと検証するということが、今私が取り組んでいる最大の課題」

岩井茂樹氏:「地域住民の方々のご理解とご協力なくしては、この工事を進めることはできないと考えております。一方で、リニア問題というのは、水の問題で着目すると、大井川の水の問題があって、なかなか国、県、関係市町、そしてJR、利水者が意見をしっかりと述べ合うという場がないと思うので、地域の住民の方々の不安もあると思うので、その不安解消のためにも、円卓会議というのをやらせていただいて、しっかりとJRも国交省も呼んで、地域住民の声を伝える」

ルート変更は

石田アナ
「もう一つリニア問題に関して、先日公開討論会で岩井さんがルート変更、そして工事の中止も選択肢という発言をされましたが、川勝さんはこの発言をどういう風に受け止めていますか?」

川勝氏
「いや、本当に驚きましたね。突然、リニアの迂回、並びに場合によっては中止というのは、どなたが、あなたのお考えなのか、あるいは自民党推薦ですから、自民党の考えなのか、あるいはJR東海の考えなのか、どなたがそれを言われ始めたんですか?」

岩井氏
「あくまでも選択肢の一つということで、言わせていただいたということでありますし、流域住民の話を聞いていると、JRの姿勢というのが、極めて寄り添う姿勢ではないというのを痛感しました。そういう意味も込めて、それぐらいのつもりでしっかりと対応しろという意味も込めて、場合によれば、そういう選択肢もあるんだよという強い姿勢を示させていただいた」

新型コロナ対策

石田アナ
「では続いてのテーマに参ります、続いては新型コロナ対策についてです」

岩井氏
「ワクチン接種、いつもこの問題についてポイントとなるのが、打ち手は確保できるかという話が非常に重要であります。どこの市町が窓口になっているかというのは、負担もあると思うのでバランス感覚も必要だと思う。どのように考えていけばよろしいですか?」

川勝氏
「7月までに接種できるような地域もある。できない地域のところを集中的にその近くに接種会場を設けるという風にして、4つ考えていまして、それとセットになっているのは医者の数です。これはワクチンチームとして、今それを編成しているわけですね」

橋本アナ
「では続いて川勝さんから岩井さんへお願いします」

川勝氏
「国際的に接種が始まったのが12月。そのころから国産化のワクチンを持っていないと危機管理上問題だと。それから変異もするから、日本株みたいなのも出る可能性もあるわけです。そうしたことに気づくのが、なぜそんなに遅くなったのかと。その文書も全ての県の国会議員の先生には送ったが、お読みくださったのか?」

岩井氏
「本当に様々な対応していく中で、自民党の中では国産ワクチンに対して、早くつくれという声は当然ありました。なかなか実現できていなかったことは反省しないといけないが、しっかりと、これからは政府も舵を切るという話ですからそこに向けて注力していただきたい」

市町との連携は

石田アナ
「続いてのテーマは県と市町の連携についてです。現状、静岡県と静岡市、川勝知事と田辺市長、この関係性というのは岩井さんはどのようにご覧になっているんですか?」

岩井氏
「知事どう思う?」

川勝氏
「どう思いますか?」

岩井氏
「どう思います?」

川勝氏
「これは構造的な問題があると。構造的に難しい問題があって、連携といっても権限がむこうに県の権限が入っていますから。連携をいうのは言葉として簡単だけど、構造的に2つのものが同時にいるから難しいということ」

岩井氏
「市町の連携の話の中で、やはり今コロナ禍の中なので、少し気になるのが、まず静岡県のワクチン接種率が私はもっと高いと思っていたが、意外に低かった。そのあたり少し、連携というか何かコミュニケーションはできていなかったのかもなと、ちょっと思ったりする」

川勝氏
「コロナ、これは連携出来ていたから短期間に7月末までにできたと。いわゆる10万人あたりで医者の数は少ないから、それで全体40何位くらいですね。ですから40何位というのは当たり前」

岩井氏
「今回のコロナ禍をとおして、しっかりと何が悪かったか、何が問題だったかを、しっかり真摯に再点検して、今後起こりうるであろう有事に対して準備をしていくことも重要かなと、いま知事の話を聞いて思いました」