任期満了に伴う静岡県知事選挙が3日、告示されました。立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で、現職で4期目を目指す川勝平太氏(72)と、新人で自民党が推薦する前参院議員の岩井茂樹氏(53)の2人です。
画像: リニアなど争点に 現職の川勝平太氏と自民推薦の岩井茂樹氏が一騎打ち 静岡県知事選告示 それぞれの第一声

川勝平太氏(72)

 川勝平太氏は午前9時半、JR静岡駅前で第一声を上げました。

川勝平太氏(72)
「おはようございます。今、コロナの中で大変です。コロナは命の問題、命の問題は実は水の問題です」

 川勝氏が第一声でまず訴えたのは、今回の選挙戦で最大の争点と位置付けるリニア問題でした。

画像: 川勝平太氏(72)

川勝平太氏(72)
「大井川は、その水源は南アルプスです。南アルプスは62万人の命をはぐくむ水道、この水源なわけです。その希少な水を毎秒2トンなくなりますよと言って、平気なものが、許せるはずがありません。そうしたら、今回立ち上がられた元国交副大臣が、何とルート変更を、工事の中止ということを何度も公共放送の前で、そしてきのうも朝日テレビと名前を言ってあれですが、そこで私の質問に対してそのように答えられたわけであります。これは公約であろうと。しからば、これはたいへんありがたいことですね。さて、この方を国交副大臣に任命したのは誰でしょう、そうです、現在の自民党総裁です。従いまして、この候補が選ばれようが選ばれまいが、自民党総裁として国交副大臣に任命し、かつ知事選に自民党総裁として党としての推薦を出した、この今の知事候補は、知事になればルートを変更し、かつ工事を中止させるというようにJR東海に言うといっているんですから、総裁殿、ぜひあなたはこれをしっかりと伝えてください、JR東海に。それがあなたの責任です。そして、JR東海の社長は手ごわいですぞ」

 川勝氏の出陣式には、大井川流域の川根本町の鈴木町長や推薦を出した労働組合組織・連合静岡の中西会長が応援に駆け付けました。

連合静岡 中西会長
「私ども最後まで精いっぱい頑張りますので、共に頑張りましょう。よろしくお願いします」

 川勝陣営は政党に推薦を求めませんでしたが、立憲民主党と国民民主党の支援を受け、さらに共産党も自主的に川勝氏を支援しています。

選対本部長「集大成と言える選挙。前回の83万票は死守したい」

 正午、川勝氏の姿はJR浜松駅にありました。

 川勝氏にとって浜松市は、12年前、浜松にある静岡文化芸術大学の学長から政界入りを決意した原点とも言える場所です。

川勝平太氏(72)
「みなさん応援してください、でないと私は猛獣につぶされそうになっているんです、いま。ですからみなさん、平和の砦を心に築く、向こうは武装している、お金と組織と権力で、そういうものに負けてどうするんですか浜松市民が。そうですね、はい」

3期12年の実績を強調し、県政の継続を訴える川勝氏。川勝陣営に今回の得票目標を聞いてみると…。

川勝陣営選対本部長 阿部卓也県議
「今回は川勝知事の集大成と言える選挙戦なので、前回の83万票、ここをしっかりと死守したいと思っている」

大井川流域では「流量も水質も生態系も…全部OKになって初めて」

 午後2時すぎ、大井川流域市町の一つ島田市に入った川勝氏。リニア水問題の演説にいっそう、力が入りました。

川勝平太氏(72)
「皆さんに全部オープンにして議論して頂いて、そして、なるほど、これで流量も水質も生態系も土捨て場の問題も監視体制も、補償の問題も全部OKということになって初めて、手続き上、水保全に関わる協定と環境保全に関わる協定を結び、そして協定に基づいて県が許可する、こういう段取りになっています。手続きについては絶対に譲りませんから。しっかり今、待っているんです。我々ほどきっちりやっている所はありません」

岩井茂樹氏(53)

岩井茂樹氏(53)
「今回の選挙は静岡を覆っている、どこか、もやもやした気持ちと閉塞感、やるせない気持ち、それをしっかりと風穴を開けて、新しい、新しい風を静岡全県下に行き届かす。新しい静岡の姿のために皆さんにこの思いを伝えていきたい」

 知事選で12年ぶりに自民党本部から推薦を受けた無所属の岩井茂樹氏(53)。第一声で強調したのは、県と国、市や町との連携の必要性でした。

画像: 岩井茂樹氏(53)

岩井茂樹氏(53)
「静岡県はワクチン接種率があまり高くない。県が中心となって国、市町と連携することも重要だと思います。そして、何といっても稼ぐ力です。しっかりと国と連携をして、本当に静岡県の産業を守っていきたいと思う。今回の選挙、17日間死ぬ気で静岡県下を回ってまいります。聞く耳を持ち、対話し、そしてあらゆる皆さんと連携、手と手を繋ぎながら目の前にある課題をしっかりと1つ1つクリアしていく」

自民静岡県連幹事長「83万票を目指したい」

 塩谷県連会長は、12年続いた川勝県政の刷新を求めました。

自民党静岡県連 塩谷立会長
「徹底的に相手を攻撃する、独善的な考え方で相手の考えを聞かない、そんな考え方では問題解決にはなりません。県政刷新、県政に刺激を。知事に岩井茂樹を、是非これを実現しようじゃありませんか」

 出陣式には、焼津市の中野市長や、牧之原市の杉本市長の姿も。さらに―

 急きょ、出陣式を欠席した静岡市の田辺市長ですが、「必要なのは対立の継続ではなく、連携と対話による県政刷新だと確信している」「私の思いは岩井さんとともにある」と激励の言葉を寄せました。

 岩井氏は2010年に参議院静岡選挙区から初当選を果たし、国交省の副大臣などを歴任しました。

 選挙戦では自民党に加え、業界団体などの支援を受け、組織戦を展開する見通しです。

自民党静岡県連 野崎正蔵幹事長
「80万票を超えて83万票を目指していきたい。そういう風に考えている」

岩井氏「トップセールスで県内産品を世界に売り込む」

 昼過ぎ、岩井氏の姿は沼津市にありました。岩井氏はここでも「閉塞感の打破が必要」だと主張し、県政の刷新を訴えました。

岩井茂樹氏(53) 
「沼津といえば鉄道高架です。12年間何があったのか、なぜ静岡県が、この素晴らしい静岡県が、工業も農業も水産業も一次産業、本当はもっともっと伸びるのに伸びないのか、まだ間に合います。大きなものをやるには、国としっかり連携をしなければなりません。私が知事になったならば、トップセールスでまず静岡県の一次産業、農業・水産業の産品を日本国中に、そして、世界に売り込みます。何を皆さんと共にやるべきなのかということを聞く耳を持った知事になります。コロナの向こうに見える、新しい静岡県の新しい姿をしっかり皆さま方に提示し、そして、このふるさと静岡をもう一度子どもたちにしっかり託せる誇り高き静岡県に戻します」

This article is a sponsored article by
''.