人気のイベントは「謎解き肝試し」 学校に泊まって「昔に戻った気分に…」 狙いは町おこし…移住につながれば 静岡・牧之原市

松田和佳アナウンサー:「私が今いるここ、実は…泊まれる学校なんです」
 静岡県牧之原市にある旧片浜小学校。開校から62年たった2017年、生徒数の減少から閉校しました。その後、市内の企業が校舎を借りてオフィス事業を展開していましたが、去年8月に宿泊施設として新たに「泊まれる学校」を始めました。

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 コロナ禍でも人気を集めているといいます。

マキノハラボ 石山和生さん:「私たちの企業のビジョンが、牧之原の地域の活性で、市民以外に牧之原に来てもらうために、楽しいコンテンツとして学校に泊まるという貴重な経験を提供出来ればと思って始めた」

 体育館を覗いてみると、バドミントンを楽しむ男性たちが。静岡県内に住む6人組の若者たち。高校の同級生で卒業以来、初めての旅行とのこと。

利用客:「本当に結構学校だなと思って驚いた。密を避けなきゃいけないとか、コロナ禍でのことをこっちが何も考えなくていい。本当に小学生に戻れたようなそんな感じがしてすごくいい」

当時の様子そのままに…

画像1: 当時の様子そのままに…

 宿泊は1日グループ1組限定です。学校に泊まるという珍しい体験に加えて、十分な広さがあり、コロナ禍でも密を避けて宿泊することができます。「泊まれる学校」には、旧片浜小学校の当時の様子がそのまま残されています。

松田アナ:「それでは今から校内を探検してみたいと思います。さっそく行ってきます!」
「教室そのまま、なつかしいですね。」

 小学生時代を思い出し、はしゃぐ松田アナウンサー。 

画像2: 当時の様子そのままに…

松田アナ:
「よく手を洗っていた水道、こんなに低かったっけ、腰の高さくらい」

 廊下をさらにすすむと音楽室や理科室、家庭科室などが。設備もそのまま残されていて、宿泊客は自由に利用することができます。

松田アナ:
「続いてこちらの部屋はシャワー室、宿泊施設なのでシャワー室もあるんですね。ここはもともと保健室だったのかな」

 保健室だった部屋は改装され、シャワーが新たに整備されました。思い出の詰まった学び舎。

「町おこしにつなげたい」

 この校舎で宿泊事業を始めたのは、活気がなくなってしまった地元の町おこしにつなげたい。そんな思いがありました。

マキノハラボ 石山和生さん:「移住とか、そういったところまでいけるように、魅力を伝えるためにまず足を運んでもらう。学校に泊まるというところはあまり世の中にないので、そういったものを提供することで、皆さんに足を運んでもらおうというのがきっかけ」

人気イベントは「謎解き肝試し」

 夜も更け、学校の雰囲気はガラッと変わります。

 「泊まれる学校」の人気イベント、謎解き肝試し。

 校内の地図を手に各所に散りばめられた片浜小にまつわる謎を解きながら、校舎を徘徊します。謎解きのヒントとなる動画を観てスタートです。

松田アナも肝試し体験
「私もこれから肝試し行ってみようと思います。」
「え、待って、本当に怖い」

 恐る恐る進んだ先にあるのは…。

松田アナ:
「きゃー、ちょっと待って!!」

 入り口にはガイコツの仕掛けが。驚きつつも進むと・・・。

画像: 人気イベントは「謎解き肝試し」

松田アナ:
「これかな、このなかに入っているのかな」
「箱の中にあると思ったらないんですよね、あった!今、カードを見つけました」

 怖がりながらもなんとか次のヒントを発見し、次の場所へ。その後も校内の各所を探索…。

利用客「昔に戻った気分になれる」

 「泊まれる学校」は屋上に出ることもでき、宿泊客も小学生のころを思い出したそう

画像: 利用客「昔に戻った気分になれる」

利用客:「小学校なので行ってたのが10年くらい前になるので、いろいろ小さいし、昔に戻った気分になれて。高校に知れた仲間と一緒に小学校に来られるというのが面白かった」

利用客:「小学生の頃にできなかったことが普通に出来て、そこが今回の旅行で一番楽しかった。この施設を選んでよかったと思う。特に屋上出ることも、小学生のころだと先生が同伴して縛りがあるなかで、『危ないから気を付けなよ』みたいなのもあったが、屋上に出れてきれいな月も見れたし、そこで花火もできたので青春を少しでも取り戻せたのかなと思う」