土石流10日目…大量の泥とがれきが阻む捜索活動 死亡女性の身元判明し行方不明者17人に /静岡・熱海市 12日午後7時

 静岡県熱海市伊豆山で土石流が発生してから、12日で10日目となりました。11日に死亡が確認された1人の身元が判明し、行方不明者は17人となりました。

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土石流10日目…大量の泥とがれきが阻む捜索活動 死亡女性の身元判明し行方不明者17人に /静岡・熱海市 12日午後7時

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斉藤慎一朗記者:「新幹線の線路沿いの住宅ですが、消防らが1つの場所に固まって捜索が行われています。この場所はけさから数時間にわたって集中的に捜索が行われている」

 熱海市伊豆山の現場では、発災から10日目となった12日も総勢1700人態勢で捜索が行われました。捜索を難航させているのは、大量の泥とがれき。倒壊した家屋付近では、堆積した土砂に足が埋まり、抜けなくなる隊員の姿も…。

 捜索隊員らを阻むのは、これだけではありません。

 静岡地方気象台によりますと、熱海市の日中の最高気温は28・5℃となり、厳しい暑さとなりました。

 午後6時、熱海市は、11日に死亡が確認された1人の身元が判明し、根来敏江さん(69)と発表しました。土石流による死者は10人で、依然、17人の行方がわかっていません。

 また、この土石流で、住宅など131軒が被害を受け、582人が避難生活を続けています。

 一方、熱海市は12日、土砂災害の恐れが低くなったとして、伊豆山地区の一部を除く市内全域に出していた警戒レベル3の「高齢者等避難」を解除しました。土石流の起きた地区は、引き続き警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されていて、市は土砂災害に警戒するよう呼びかけています。