【高校野球静岡大会】決勝 静岡高校が2年ぶりの優勝 エース高須が2安打完封 26回目の夏の甲子園へ

夏の高校野球静岡大会はきょうが決勝。2年ぶり26回目の出場を目指す静岡高校と、ノーシードから17年ぶりの出場を狙う東海大静岡翔洋の対戦です。

静高のエース高須、翔洋のエース鈴木が球場入り

画像: 静高のエース高須、翔洋のエース鈴木が球場入り

午前8時前、先に球場に着いたのは静岡高校のエース高須。

静岡 高須大雅投手:「緊張しているところもあるんですけど、ワクワクの方が強いです。自分が県内ナンバーワンのピッチャーって言われるように、勝って証明したいです」

 そしてその5分後、東海大静岡翔洋のエース鈴木も球場に入ります。

翔洋 鈴木豪太投手:「とうとうここまで来たなっていう実感が湧いてきて、非常に楽しみです。17年ぶりとか意識せずいつも通り一戦必勝で戦って、甲子園決めたいと思います」

 今大会28イニング無失点。静高のエース高須か。シード3校を倒して勝ち上がってきた翔洋エースの鈴木か。

静高が先制 エース高須はきょうも無失点で優勝

翔洋の先発・鈴木は1回、ここまでの5試合全てで先制している静高に1アウト2塁の場面を作られると3番・座馬。

実況:「静高が先制!」

 さらに満塁とされて6番・相田。高いバウンドのピッチャーゴロを落ち着いてさばき、追加点は許しません。鈴木は続く7番・川端を三振に斬って取り、最少失点で切り抜けます。
 2回、鈴木はこの回先頭、静高の8番・山本に右中間へのツーベースを打たれると、バントで3塁に送られ1番・渋谷。犠牲フライで2点目を失います。
 静高の先発・高須は5回までノーヒットに抑える圧巻のピッチング。翔洋打線に2塁を踏ませません。すると静高は5回、ランナーを1塁に置いて4番・池田。

実況:「4番のひと振りで貴重な追加点!」

 翔洋は8回、2アウトから打席はピッチャーの鈴木。

実況:「エースが意地のツーベース!」

 ここで代打の切り札・小茂田は三振。静高のエース高須を打ち崩せません。そして9回2アウト打席は翔洋の4番・石上。

実況:「高須、無失点で優勝!」

翔洋・鈴木は静高・高須に笑顔でエール

画像: 翔洋・鈴木は静高・高須に笑顔でエール

1回戦から7試合735球を投げ抜いた翔洋のエース・鈴木豪太。最後は笑顔で高須にエールを送りました。

翔洋 鈴木投手:「秋、春と勝ちきれず苦しかったんですけど、ノーシードから決勝まで来られて本当に自分も投手としてチームも大きく成長できた大会かなと思います」

静岡 高須投手:「とりあえず、甲子園が決まってほっとしています。どこまでという目標はないが、一戦一戦、全力でいきたい」

翔洋ナインの原監督への特別な思いとは…

惜しくも敗れた東海大静岡翔洋。実は翔洋の原俊介監督は秋から神奈川の東海大相模高校の後任監督となることが有力視されていて、選手たちは特別な思いをもってこの夏に臨んでいました。

画像: 翔洋ナインの原監督への特別な思いとは…

翔洋 原俊介監督:「輝かしい夏を経験させてくれて、一瞬でも甲子園に行けるかもって体験をさせてくれてありがとうございました」

翔洋 石上賢真主将:「僕たちは原先生と野球がしたくてここに集まった仲間です。甲子園には届かなかったんですが原先生が教えて下さった情熱というのを次の目標にも生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました」