静岡・熱海市の盛り土問題 野党国会議員が遺族や弁護団からヒアリング

静岡県熱海市の土石流の起点にある盛り土の管理を巡る問題で、野党の国会議員が土地所有者を刑事告訴した遺族や弁護団からヒアリングを行いました。

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静岡・熱海市の盛り土問題 野党国会議員が遺族や弁護団からヒアリング

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 ヒアリングには遺族らで作る被害者の会の代表・瀬下雄史さんや弁護団の代表らが出席しました。遺族らは前の所有者と現在の所有者が、適切な管理を怠ったのが被害を大きくした要因と改めて指摘すると共に、熱海市の対応も不十分と訴えました。

被害者の会        
瀬下雄史代表:「熱海市の対応には我々いかがなものかと常々感じている。集まった義援金は6億円ほどになっているが、いまだ分配委員会の発足に至らず、静岡県の同行を見極めてから決めたいとのコメントを熱海市も終始しています」

加藤博太郎弁護士:「現在熱海の盛り土でもう一個盛り土がございまして今にもまさに崩れそうな盛り土と。できれば国にしっかり動いていただいて、速やかな行動を弁護団と被害者としてはお願いしたい」

原口一博衆院議員(立憲民主党):「これから台風シーズン。いつ崩れるかわからない盛り土が全国各地にあるということを伝えて私たちも速やかな立法作業に入りたい」

 ヒアリングには国交省の担当者らも出席し、議員からは静岡県や熱海市だけでなく国もこの問題に積極的に関与していくべきという意見も出されました。
 これに対して国交省側は現在、現地に出張所を設置し新たな砂防えん堤を作る作業を進めている事や、関係省庁で連携して全国の盛り土について総点検を実施している事を説明しました。