静岡県熱海市の土石流災害では、起点となった盛り土が被害を甚大化させたとみられています。現地を調査した専門家は、盛り土が崩落した原因にあるモノが関連していたと指摘します。

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静岡大学の北村教授が盛り土を撮影

 これは9月に土石流の起点となった盛り土付近で撮影された映像。中にはホースやガラスの破片が確認できます。動画を撮影したのは静岡大学の北村晃寿教授です。

静岡大学 理学部
北村晃寿教授:「コンクリートのブロックとかそういうものも入っているので、産業廃棄物と海からのものがごちゃ混ぜになっている状態」

盛り土崩落の原因に関連するあるモノとは

 北村教授は市の職員の同行のもと、発災直後から盛り土の現地調査に入りました。先月、盛り土崩落の原因と関連があるとみられるあるモノを発見しました。

静岡大学 
北村教授:「合計5つの海に住んでいる二枚貝の貝殻を拾ったので、盛り土の一部は海岸の堆積物であることは確定した。確実に含まれています」

ポイントは貝殻!?

 ポイントは貝。北村教授は盛り土付近で4種類、住宅街上流部の土石流の堆積物から少なくとも3種類の貝を見つけました。このうち2つは同じ種類で、貝は盛り土から流れたとみられています。
 なぜ盛り土に貝が混ざっていたことが崩落の危険性とつながるのでしょうか。

静岡大学 
北村教授:「海底の堆積物は粒が丸くなっている。同じ大きさでも角ばっている粒と丸い粒で、積み重ねてどのくらい角度をかけると崩れるのかというと角ばった方が崩れない」

 北村教授によりますと、伊豆山は本来角ばった粒子の火山岩が多いエリア。一方、盛り土の一部には丸い粒子の海の堆積物が含まれていました。丸い粒子は角ばった粒子に比べて、粒子と粒子が接する面積が少なく水分を含みやすくなります。
 北村教授は、盛り土に海の堆積物が含まれていたことが崩落につながった可能性があると指摘します。

静岡大学 
北村教授:「崩れやすい論点には2つあって、1つは接触してるところの長さが多い方が崩れにくい、そして水を含みやすいというところでも、この球状のもの方が水を多く含むので崩れやすい。非常に沿岸の堆積物が入っていたことは盛り土の崩れやすさに影響を与えるので、かなり重要な情報」

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