JR清水駅東口への移転が計画されている静岡市清水区の桜ヶ丘病院について住民説明会が開かれました。住民からは津波対策についての質問が相次ぎました。
画像: 津波対策についての質問相次ぐ 桜ヶ丘病院移転に関する住民説明会 静岡市清水区

 老朽化が進む桜ヶ丘病院について病院を運営するJCHOと静岡市はJR清水駅東口に移転することで合意しています。27日の説明会では、まず開業時期や病院の設備について説明されました。

桜ヶ丘病院 
内野直樹院長:「令和5年(2023年)12月から令和6年(2024年)3月までの間に竣工して開院というものを目指しておりますが、それ以降ですね、少しずつ皆さんから信頼をいただけるような形で、いい病院を作っていきたいと思っております」

 新しい名称は「JCHO清水さくら病院」で敷地はおよそ4900平方メートル。規模は現在と同じ程度のベッド数150床で、今年度中には工事を始める予定ということです。

移転先は津波浸水想定区域

また、移転先の東口公園は津波浸水想定区域に指定されていることから災害対策についても説明されました。

桜ヶ丘病院 
内野直樹院長:「(建築費)全体予算60億ちょっとくらいしか組んでおりません。その60億のうちの約20%近くを災害対策にあてようと考えました」

 建物は予定地の最大浸水想定2.66mを上回る5.9mまでかさ上げされ、さらに入院フロアを5階以上にして、津波が浸水しても人的被害が起きないようにされているということです。また、陸上交通が寸断された時でも、ヘリコプターから搬送できるように、ホバリングスペースが設置されます。

こういった説明に対し住民からは…

画像: こういった説明に対し住民からは…

住民:「津波が襲ったら海水だけではないですね。がれきや船舶も打ち上げられる2階やうえの階がつぶれることも予想されます。こうしたことは計算に入っているのでしょうか。」

桜ヶ丘病院
内野院長:「敷地を取り巻くように50cmの高さでコンクリートの擁壁を作ります。入院の患者さんに関しましては5階以上のフロアに入りますので、なかなか災害時に避難のできにくい方は5階以上にいますから、より安全な場所にいられると思っています」

住民:「津波災害が想定される所に建設される病院は救護病院として指定できないというふうに言っている。市民の命を預かる病院の機能を考えると最も危険で適さない」

桜ヶ丘病院 
内野院長:「災害時、あるいは感染症発生時に病院がやれることを全部やるのは当たり前のことですから、教護病院の指定を受けられないから、災害時に全くそういう救護だとか、そういうものにあたらないということは全く一致しないと私は考えています」

説明会後、院長は…

桜ヶ丘病院 
内野院長:「今までの(移転の)経過というものがあるわけですけど、それについて納得されない方が結構多いのだなという印象は受けました。ご納得いただけない部分もあるでしょうけど、毎日毎日努力をしていきながら、少しずつ市民の皆様にお分かりいただく努力をしていくしかないと思っています」

画像: 説明会後、院長は…

 また、市はJCHOが所有している清水区大内新田のおよそ2万9600平方メートルの土地と東口公園の約4900平方メートルの土地を交換し、JCHOが市に2億円弱を支払う議案を、市議会11月定例会に提出する方向で調整していることが分かりました。

 さらに、市は、おととし公布した市役所清水庁舎の位置を、現在の場所から東口公園に変更する条例を廃止する議案も市議会に提出することが分かりました。桜ヶ丘病院移転のため庁舎の施工期限となっている2023年10月までの着工が困難になったため、ということです。

 ただ、市は庁舎を東口公園へ移転させる可能性も否定しておらず、来年度末までには移転先などの詳細を決める方針ということです。

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