「来年夏には『マスクなし生活に』」専門家が見解 3回目のワクチン接種でコロナに対する抗体強まる 静岡県

 第6波を警戒しつつも、徐々に日常を取り戻しつつある私たちの生活。では、いつになったら、コロナ前の本格的な日常は帰ってくるのでしょうか。

画像: 「来年夏には『マスクなし生活に』」専門家が見解 3回目のワクチン接種でコロナに対する抗体強まる 静岡県

 静岡県議会で開かれたアフターコロナを考える特別委員会。そこで参考人として意見を聞かれたのが、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師です。矢野医師は、「来年夏には〝マスクなしの生活〟ができるのではないか」との見通しを示しました。

矢野さん
「国民のほとんどが3回接種を打てるのは、だいたい来年7月8月になると思うが、その時にはマスクはいらないのではないかと思う」

 矢野医師は、現在、県内の感染状況は落ち着いているものの、当面の間はマスク着用は必要としたうえで、今後予定されている3回目のワクチン接種がポイントになるとの考えを示しました。

矢野さん
「ワクチンは3回で1セット。なぜモデルナやファイザーは2回接種なんだろう、非常に違和感を感じておりますが、今回3回目を入れるということで、非常に納得している。昔の生活に戻るためにはどうなるべきか、1つはブースター接種でございます。プラス、毎年の追加接種」

 矢野医師によると、いわゆる「ブースター接種」と呼ばれる3回目のワクチン接種で、体内のコロナウイルスに対する抗体が飛躍的に強まり、感染予防効果も格段に高まるといいます。多くの国民が、ブースター接種を終え、その後年1回の予防接種を続けていけば、コロナ前の日常が帰ってくるというのです。

矢野さん
「2回目打って(抗体が)また上がって、数カ月間で下がってきてここで3回目を打つと(抗体が)ガンと上がる。だいたい3回目で抗体価は10倍上がります。こうなるとさすがに感染できなくなる、マスク外しても感染しないし、これを年に1回やっておけば、ブースト(圧力)かかりますから、我々は免疫がしっかり着いたと思います」

 本当に、来年夏にはマスクなしの日常生活が戻ってくるのでしょうか。