熱海市の土石流災害で遺族5人が起点となった盛り土の、現在と前の土地所有者を殺人罪で告訴しました。
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土石流災害遺族5人が現旧土地所有者を殺人罪で告訴 盛り土関連の捜査も本格化 静岡・熱海市

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殺人罪で告訴状

白鳥衛記者:「遺族が熱海警察署に入っていきます」

 殺人罪で告訴状を提出したのは、土石流災害で亡くなった西澤友紀さん(44)の母親の小磯洋子さんら遺族5人です。

小磯洋子さん:「一人が亡くなっただけではなくその家族にも大きな爪痕を残すことになります。今回の事件の業者はとても許すことはできません。やっぱりこれは殺人だと思います」

 5人は土石流の起点となった盛り土の現在と前の土地所有者が盛り土が崩落する危険性を認識しながら、適切な安全対策を行わず、住宅およそ130軒を流出させ6人を殺害したとしています。
 弁護士は現在と前の所有者が熱海市と安全対策工事の実施について協議を重ねていたことから、崩落すれば住民に被害を及ぼすという可能性を認識していた「未必の故意」があったと指摘しています。

小磯洋子さん:「5歳の孫娘と夫を先に逃がして、娘がそのあと犠牲になりました。孫は避難しているホテルでも幼稚園に行けなくなりました。このところは笑わなくなりました。この子の将来がとても心配です」

 土石流災害をめぐっては遺族の瀬下雄史さんが8月、現在と前の所有者を業務上過失致死罪などで告訴しています。

盛り土の捜査が本格化

一方、起点となった盛り土をめぐっては、先月警察の捜査が本格化しました。

白鳥衛記者:「関係者によりますと、前の所有者は熱海市内で行っていた建物の解体工事で出たがれきも、この場所に運んでいたということです」
 熱海市の公開した文書によりますと、前の所有者である神奈川県小田原市の不動産会社の元幹部は、伊豆山の土地を 小田原市内の工事で出た残土の処分場にすることを2007年に検討。2年後の2009年1月には熱海市内の別の場所で行っていた建物の解体工事で出たガレキを、この土地に搬入したいと市に相談していました。

2009年1月14日の資料
熱海市職員:「1社で処分できる量ではない。残土処分を請け負って資金を得ようとしている。資金を得るために何を行うか分からない」

2009年7月2日の資料
熱海市職員:「(前所有者の会社の)経営状況は厳しい模様」

 前の所有者が熱海市に相談した次の月には解体工事で出たガレキ、布団、クッションが伊豆山に運ばれていました。
前の所有者が会社の経営状況を回復させるため、多くの残土処分を請け負い伊豆山に運んでいたとみられています。

小田原市の不動産会社関係者:「がけ地を買ってそこに擁壁を作る、その擁壁を作って土砂を入れる。いろいろ詰め込んで平らな土地にして正規の販売をすると、それが彼がよくやる手法ですよね」

 警察は関係先の家宅捜索を行い、盛り土が造成された経緯を調べています。

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