静岡県議会の臨時会が24日開かれ、自民改革会議は知事の辞職勧告決議案を提出。賛成多数で可決されました。法的拘束力はありません。県政担当の根方記者の解説です。

きょうの結果

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【記者解説】静岡・川勝知事の辞職勧告決議案が可決 なぜ「不信任案」じゃないの? これからどうなるの?

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石田アナ:きょうの臨時議会、県政史上初のできごと続きでした。何が行われたのか、改めて流れを整理してもらえますか。

根方記者:きょうの臨時議会は、もともと御殿場市民から出された知事の辞職を求める請願を審議するために開かれました。この請願に加え、自民・公明が共同で「辞職勧告決議案」を提出し、67人のうち過半数を超える47人が賛成し、可決しました。(過半数の34人以上で可決)

不信任案提出されず

石田アナ:これまで、辞職勧告ではなく「不信任案を提出する方針だ」とお伝えしてきたが、提出しなかった。何があったんですか?

根方記者:そうなんです。私たちも驚いたのですが、事態が一転したのは、きのう行われた自民改革会議の役員会・議員総会でした。前日まで不信任案の提出に意欲を見せていた野崎代表ですが、きのうになり、「知事の辞職を求めるために議会の意思を示す最善の方法を考えたい」とこれまでの方針から揺らぐような発言に変化したんです。
  
 協議では、多くの議員から不信任案提出に慎重な意見が出され、執行部の判断で不信任案を断念することとなったということです。

石田アナ:提出されていれば48年ぶりだった不信任案。なぜ急転直下でこのような決断になったのでしょうか?

根方記者:「可決の見通しが立たないこと」が理由で直前での断念となったようです。不信任案の可決には、全議員の4分の3=51人の賛成が必要です。そのため、自民公明無所属が賛成したとしても、知事に近い会派「ふじのくに県民クラブ」の造反・切り崩しが絶対条件でした。
  
 自民としてもあの手この手を使っていて、自民党に入党したばかりの細野豪志氏に説得してもらったりと、本当にギリギリまで多数派工作を仕掛けていました。ただ、これが難しいということになり、不信任案ではなく、法的拘束力のない辞職勧告決議へ方針転換せざるを得なくなった。

石田アナ:土壇場の変更で、会派内がどんな空気なのか気になりますね…。

根方記者:不信任案の提出に反対した議員もいた一方で、会派内からは「最後まで議会として貫くべきだった」という意見や「最終的に見送ったということの方がダメージが大きい」という意見もあったということです。

 公明党からは、会派内でおととい、ようやくまとまりかけていただけに「残念」だという声も上がっていました。
  

今度の影響

石田アナ:コシヒカリ政局とも言えるこの一件、これで決着となるのか、きょうの結果によって今後どうなるのでしょうか?

根方記者:辞職勧告決議は法的拘束力はなく、議会からの通告を受けた後の判断は知事に委ねられます。ただ、辞職勧告決議もこれまで知事に出された事例はなく、県政史上初となるので意義は大きいと思います。 

 今回のきっかけとなった知事の発言については、不信任案に反対した議員も「やはり大きな問題だった」ということは口を揃えて話していました。
  
 知事は先ほど、きょうから年末にかけて猛省の期間と位置づけ、来月の報酬とボーナスを返上して自らペナルティをかすと話す一方で、続投する考えを示しました。「来年は生まれ変わってみようと富士山に誓った」とも話していたので、これをきっかけに県政運営がどう変わるのか、注目していきたい。

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