自動で音声を文字化するディスプレイ…静岡・焼津市役所が導入 コロナ禍のマスク…口元見えず聴覚障害者に大きな負担

 耳が不自由な人たちと円滑に意思疎通を図るため、静岡県焼津市は県内の市と町では初めて、窓口に音声を自動で文字化するディスプレイを本格導入しました。

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自動で音声を文字化するディスプレイ…静岡・焼津市役所が導入 コロナ禍のマスク…口元見えず聴覚障害者に大きな負担

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職員:「おはようございます。本日はどのようなご用件ですか」
来庁者:「FAXの調子が悪いので、そろそろ買い換えたいなと思いました」

 焼津市地域福祉課の窓口に設置された透明のディスプレイ。職員らが話した内容がそのまま文字で表示されていきます。このシステムは筑波大学の研究グループなどが開発したもので、会話を自動で瞬時に文字化して表示するものです。

 マスク着用が当たり前となり、聴覚障害者や高齢者にとっては、口元が見えないことは大きな負担となっています。そこで、焼津市は去年11月から実証事件を行い有効性が確認されたため、県内の市町の中で初めて
本庁舎と大井川庁舎での運用を開始しました。英語や中国語などおよそ60の言語にも対応しています。

静岡県焼津市地域福祉課 鈴木好美係長:「気軽に市役所で相談できるような、お互いにストレスなく相談できるような、そんな環境になっていけばいい」

 当面は地域福祉課での運用だけですが、簡単に移動することもできるため、要請があれば他の課でも利用するとしています。