一夜漬けではなく主体的な学習を 定期テストを廃止 生徒達の反応は…? 静岡英和女学院高校
「課題を発見して解決していく能力が求められる」
静岡市葵区の静岡英和女学院高校。今年度から始めたある取り組み…。
久須美舞記者:「生徒らが黙々と机に向かっています。こうした勉強に取り組む姿勢を育むために、こちらの高校では1年生を対象に4月から定期テストの廃止に踏み切りました」
「定期テストの廃止」。こちらの高校ではこれまで、年に5回3日から4日かけて定期テストを実施していましたが、高校の学習指導要領の改定を受け、今年度から廃止に。指導要領の改定のポイントは、知識や思考力に加え、主体的に学習する姿勢の育成に重きが置かれたこと。
静岡英和女学院高校
石岡裕次郎教頭:「特に生徒にとっては、課題を発見して、それを解決していく能力が求められるという風に受けとめています」「自分の力がどれだけついているか、それを確認してほしいと、そういう狙いで定期テストをやめて単元テストに切り替えた」
生徒達の受け止め方は…?
一夜漬けで臨む生徒もいる定期テストを廃止し、教科ごとの小テストを細かく実施。生徒に授業内容を確実に理解してもらうのが狙いです。定期テストの廃止、生徒の受け止めは…。
1年生の生徒:「(定期テストがなくなり)最初はやったーと思ったんですけど、勉強の仕方が変わってしまってちょっと成績がどうなるんだろうという心配がある」「(定期テストは)前日に詰め込むタイプだったので、(小テストに変わり)各教科毎日勉強することで自分の力になるのかなと思う」「前は定期テストの科目数が多かったので、勉強する時間とか配分が難しかったが、小テストは各教科の単元ごとに分けているので、その分だけ勉強すればいいので、勉強する時間が活用出来るようになった」
こちらの生徒は、苦手だった英語に早速、変化があったそうです。
1年生の生徒:「焦ることがなくなって、ちゃんと小テストだけど頑張ろうっていう気持ちになって、ちょっとは(成績が)良くなったんじゃないかなと思う」
定期テストの廃止、教育現場は、生徒1人1人の習熟度を高めるきっかけになることを期待しています。
静岡英和女学院高校
石岡裕次郎教頭:「いくつも覚えなきゃならないことがあるよりは、限られた範囲でそこだけしっかりやろうというところが、生徒にとってのやる気になったり、積極性に繋がっていけば一番いいなと思う」