盗撮マニアの男の初公判 起訴内容認め「二度としないよう努力する…」 静岡地裁

 静岡県内などの露天風呂に入浴中の女性を盗撮した罪に問われている、元鹿児島県職員の男の初公判が開かれました。男は起訴内容を認め、検察側は懲役2年を求刑しました。

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 起訴状などによりますと、元鹿児島県職員の男(41)は去年、静岡県や北海道など3道県で露天風呂に入浴中の女性を望遠レンズを付けたビデオカメラで盗撮した罪に問われています。
 きょう25日、静岡地裁で開かれた初公判で男は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。

 冒頭陳述で検察側は「インターネット上に投稿された盗撮動画を見るうちに、『盗撮してみたい』と考えるようになり、客室などから撮影をするようになった」などと指摘しました。続く被告人質問で男は「相手を傷つけるという意識が欠けていて、法に触れるような行為との線引きがつかなかった」などと話しました。
 裁判は即日結審し、検察側は「事前に客室を確保していて計画的な犯行」などとして懲役2年を求刑。
 一方弁護側は「被告は深く反省していて、カウンセリングに通うなど再発防止に努めている」として執行猶予のついた判決を求めました。
 最後に男は「社会全体に迷惑をかけてしまったことをお詫びする。二度としないように努力する」と述べました。判決は6月16日に言い渡されます。