救命胴衣と携帯電話が命を救った ボート沈没、50代男性2人が5時間にわたって海上を漂流 静岡・伊東市

 26日午前9時ごろ、静岡県伊東市沖で、男性2人が乗ったボートが沈没しました。2人は5時間以上に渡って漂流しましたが、無事救助されました。

画像: 下田海上保安部

下田海上保安部

 下田海上保安部によりますと、2人はそれぞれ三島市と沼津市に住む50代の会社員の男性で、午前7時半ごろ、釣りをするためにボートをレンタルして伊東市から出港。ところが、午前8時半ごろに風が強くなったため、戻ろうとしたものの戻れず、午前9時ごろには横波を受けてボートが浸水、まもなく沈没したということです。

 2人は救命胴衣を着用しており、持っていた携帯電話で110番通報しようとしたもののつながらなかった、ということです。

 そして、ようやく午後1時過ぎに電話がつながり、連絡を受けた下田海上保安部が巡視船など2隻で海上を捜索、午後2時過ぎ、伊東市の伊東マリンタウンから東におよそ6・2kmの沖合で、クーラーボックスにつかまり漂流していた2人を発見し、救助しました。

 2人は意識があり、かすり傷程度で、病院へは救急搬送されていないということです。

 当時の気温は30度、海水温は22度でした。下田海上保安部は沖に出る際は携帯電話を持つことや気象状況を良く確認すること、救命胴衣の着用を呼びかけています。