社員が仲良くなる?自動販売機 名付けて「社長のおごり自販機」 静岡・清水区

静岡市清水区にある工場には、一風変わった自販機が置かれています。それは「社員が仲良くなる自販機」。コロナ禍で会議が減る中、社員同士のコミュニケーション活性化に一役買っているそうです。

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社員が仲良くなる?自動販売機 名付けて「社長のおごり自販機」 静岡・清水区

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 静岡市清水区袖師町にある和信化学工業。木材用塗料の製造では国内のトップクラスのメーカーです。

三浦 徹記者:
「こちらの事務所には飲料の自動販売機が置かれています。一見普通の自販機ですが上部には『社長のおごり自販機』と書かれています。」

 「社長のおごり自販機」は5月に県内で初めて、こちらの事務所に設置されました。

 この自販機で、社員は1日3本まで無料で飲料を手に入れることができます。

 会社が福利厚生の一環として導入したもので、購入費は会社が負担しています。

 現金で購入することもできますが、社員証を自販機にかざすと、無料で飲料が出てきます。ただし、一人でかざしても出てきません。

和信化学工業 大石光輝 管理本部長:
「従業員が社員証を持ちまして、2人で同時にタッチすると2本出てまいりまして、そのお金は社長がおごりますよ、ただでもらえますよとなっています」

 飲料を手に入れるには、社員が2人そろって、社員証をかざすことが条件です。

 1日に1人3本までの利用が可能ですが、そのたびにペアを変えるのがルールです。なぜこの自販機を導入したのでしょうか?

和信化学工業 大石光輝 管理本部長:
「会議や朝のミーティングが減ることになりまして、コミュニケーションが少しとりずらくなっているなというのがありまして、その時にこういったおもしろい自販機ありますよね、ということになって」

 新型コロナの影響で、問題になった社内のコミュニケーション不足。

 その活性化の切り札として、この自販機が導入されました。

 様々な部署の人が集まれるように工場からも近い場所に設置したということです。

男性社員:
「1日1人3回ということで、いつもと同じメンバーというわけにもいかないんで、いろんな人とここで会って、話をして買うという形になりますので、やはりいままでよりはコミュニケーション、取れてると思う」

女性社員:
「コミュニケーションがとれるようになって、社内の雰囲気がよくなりました。自販機でジュース買いに行かないって、みんなで和気あいあいと、利用させていただいてます」

 こちらの工場には従業員がおよそ50人いますが、社員1人当たり、1日平均で2本を購入するといいます。

 費用も結構かかるのでは?

和信化学工業 大石光輝 管理本部長:
「お金の費用はかかっても、(社員の)笑顔を見られればいいなと思う。相手探さなければいけないんですけど、まあそれもコミュニケーションだね。こんなとこで困ってんだよねとか、ちょっと煮詰まっちゃったよねとか、もしかしたらヒントになる」

 この自販機を展開している、サントリー食品インターナショナルによれば、「社長のおごり自販機」を設置する会社は徐々に増え、県内でも現在数社に置かれているということです。