2023年新春知事対談 リニア新幹線問題について 静岡市県都構想について 静岡県川勝知事が語る

新春恒例の知事対談です。今年はリニア問題、そして4月に行われる静岡市長選挙を受けての知事の動きも注目されます。

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2023年新春知事対談 リニア新幹線問題について 静岡市県都構想について 静岡県川勝知事が語る

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石田和外アナウンサー:
「2023年知事はどんな1年にしたいですか?」

川勝平太知事:
「ここのネクタイには門出と書かれている、漢字で。ですから門出の年だな。中部横断自動車道もできて、ですから中部地域が太平洋の窓口としての静岡県。日本海側としての新潟県、こうした間の長野県・山梨県と連動しながら、絶景空間だからそこに農産物もあるし、観光資源もあるので、こうしたところを大いに静岡県として、文化の顔として発信していきたい、そういう年にしたい」

 今年も県政の重要課題となるのがリニア問題。

 川勝知事は去年7月、リニア建設促進期成同盟会に加盟。

 他の沿線自治体の知事とは明らかに違ううスタンスで山梨県や神奈川県の工事現場などを視察。
 
 その際、「開業の遅れは神奈川県のせいだ」などと黒岩知事を非難するなど「川勝スタイル」を貫きました。

石田和外アナウンサー:
「こういった黒岩知事の発言なのであつれきを生むと思うが、こうした発言はなぜ?」

川勝平太知事:
「全くあつれきない。黒岩知事とは早稲田大学の同窓でもあるし、彼がテレビのキャスターやっていた時も呼ばれてますからね。そのころから知っているから、何を言っても平気。そういう関係。ですから彼もまた川勝流だと見ていたと思う。ただ大事なことは事実なわけです。調査研究・広報啓発は期成同盟会に入って初めてできる」

石田和外アナウンサー:
「2023年に県としてリニア問題でやらなければいけないことは?」

川勝平太知事:
「いま、具体的には高速長尺先進ボーリングという自らが工事の一環であると書かれている調査のためにすると言っているが、実際は静岡県内に山梨工区というのが入っていて、水を抜く工事を調査の名でやろうとしてるから、これは気を付けてくださいということをまず申し上げたい。それからもう一つ驚いたことに当事者でもないJR東海が、東電が権利を持っている田代ダムですね。水を抑制して全部出た分の量の水を戻すという田代ダム取水抑制案が出されたが、これは代替案ではありません。これは代替案の名を借りた、トンネルを掘るという、トンネルを掘って出た水の分を抑制した分で直すっていう。トンネルを掘って出る水は全部戻すというのが、基本的な約束ですから。だからこのカッコつき代替案のからくりを県民の方たちは正確に知る必要があると」

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静岡市の県都構想は

これまで県政の懸案事項とされていたのが、去年9月台風15号の災害対応でも露呈した政令市静岡市との連携です。

画像1: 静岡市の県都構想は

 2015年には「大阪都構想」の動きにならって「県都構想」をかかげ、「静岡市を無くす」と持論を展開しましたが、このことが田辺市長との溝をさらに深めることにつながりました。

 その田辺市長がこの春退任。

 4月に決まる新たな静岡市長とはどんな関係を築くのでしょうか?

石田和外アナウンサー:
「以前は知事は「県都構想」で静岡市を無くして県が直轄でやるということも、まあ県が直轄でやるっていうこともお話されてましたけど、その考えは変わらない?」

川勝平太知事:
「変わりません。政令指定都市の中で県庁所在地、あるいは府庁の所在地のあるところは一つの船に二人の船頭ようなもので、まともな行政がしにくいと言うことで。それを県都構想として言って二重行政を無くして、県民市民の公益がなるべく効率よく上がるようにということだったが、その議論を(田辺市長が)拒否するということになったのが誠にもって残念だと。今度市長さん立派な方になってほしい頂きたいと思っておりますが、自立できる限りやっていただいて、連携できるところは連携して差し上げたいなと思ってますが、制度論で議論して時間を費やすよりも、実体的な、実は静岡市長さんが議論を辞めることになって以降事務レベルでやっていこうということで、2人の関係ではなくて事務でやってますけど、システムですからね それはずっとやってきた。これが地についているので、今度キャップがリーダーシップが取れるような人だともっと動きやすくなるんじゃないかと思っている」

画像2: 静岡市の県都構想は