延べ21億人の大移動…22日から中国の「春節」 中国語のパンフレットや音声ガイド…観光地では『大きな期待感』 静岡
静岡市清水区 三保松原
スミス春子アナウンサー:「三保松原の近くの観光バス専用の駐車場です。こちらでは1日に多い時に90台以上の観光バスが出入りをしていたそうなんですが、今は1日に2、3台しかバスの利用がないということなんです。現在もバスは一台も止まっていなくて、ガランとしています」
2019年3月にオープン。世界文化遺産の構成資産の1つ「三保松原」に関する歴史や伝説などを展示する施設で、コロナ前は多くの外国人観光客が訪れていました。開館して1年が経とうとした時、新型コロナが蔓延。当初から作っていた韓国語、中国語などのパンフレットはあまり活用されませんでした。
それでも、22日から始まる春節にむけて、準備を進めています。
三保松原文化創造センター「みほしるべ」 小林美沙子主査:「(コロナ禍になって)外国の方々は本当にほとんどいらっしゃらないような状況になりました。その頃からあの中国語や英語などの多言語のパンフレットを用意していまして、さらにあの音声ガイドも多言語のものをご用意していますので、そういったものが今回の事でさらに利用者が増えるといいなと期待しております」
音声ガイドも、英語、中国語、韓国語など4カ国語を用意。
「中国語」
スミスアナ:「今これ中国語が再生されているということですね、これを外国人の方はこの携帯を持ちながら館内で楽しめる」
小林さん:「そうですね、ご自身のスマートフォンでアクセスしていただいて聞いていただけます」
プロのナレーターがそれぞれの言語で、三保松原の成り立ちなど説明してくれます。
アメリカから個人旅行できたという観光客に、体験してもらうと…。
スミスアナ:「聞こえます?」
アメリカ人観光客:「あ、ほんとだ聞こえた!」
スミスアナ:「この音声ガイドは、市が観光客にここまでの時間を楽しんでもらうために作ったんです」
アメリカ人観光客:「すごくいいことだね、本当に役立ちますよ。私たちみたいに日本語が分からない人、英語を話す人からすると、簡単に理解を深めることができますしね」
三保松原文化創造センター「みほしるべ」 小林美沙子主査:「とても興味深く聞いていただけるんじゃないかなと思います。(外国人観光客に)三保松原の世界観を楽しんで頂きたいということと、通常のナレーションよりも親しみを持って楽しみながら聞いていただければなという期待があります。(現在は)コロナ禍と比べると、個人の旅行で外国の方が少し戻ってきたかなって印象です。『みほしるべ』では多言語のパンフレットですとか、多言語の音声ガイドをご用意しておりますので、そういったものを使って頂けるように外国の方にご案内をしていきたいと思う」
富士宮市の「富士山本宮浅間大社」
富士山を望む富士宮市の「富士山本宮浅間大社」。日本を訪れる外国人に人気の観光地です。
富士山本宮浅間大社 堀江昴佑権禰宜:「この数年は、外国の方がなかなかいらっしゃらなかったが、去年の年末から少しずついろんな外国の方が来てもらうようになっている。富士山のお膝元の神社がありますので、富士山の信仰を肌で感じていただきたい」
感染対策については…。
富士山本宮浅間大社 堀江権禰宜:「感染対策は消毒液を置いて、マスクを着用して参拝をしてもらう。私らから何々をしてください、何々をするようというのはなかなか言えないので、本当に参拝者の方々に協力していただくという形で感染対策を取っている」
浅間大社のすぐ近く、ご当地グルメの店が並ぶ「お宮横丁」。富士宮焼きそばを食べていたのは、台湾から来たという観光客です。
台湾からの観光客
Q.やきそばの、お味は?
A.「おいしい」
観光客「春節ための家族旅行です」
Q.どうして富士宮を選ばれたんですか?
A.「富士山が一番きれいだから」
22日から始まる春節。コロナ禍で落ち込んだインバウンド需要に、期待を寄せています。
お宮横丁 佐野高資店長:「期待している部分はもちろんあるが、きのう(19日)あたりから日本の感染者数がようやく減少傾向になっているところ。まだ、中国の方がかなりコロナの患者さんも多いということで、注意しながら、出来る限り歓迎のお出迎えはさせてもらいたいなと考えている」
むすび屋(お宮横丁内のやきそば店)小澤政和さん:「期待しています。ですが、ニュース見ていると、ビザの発行が停止だとかいろいろ問題があるので、コロナ前みたいに、たくさん中国の方が春節だからといってきてくれるという事はないんだろうとは思っていますけどね」