【リニア】愛知・大村知事が静岡・川勝知事に釘 「賛成という文書まで出したのだから…」

 品川―名古屋間の2027年開業が掲げられたリニア中央新幹線。大井川の水問題や、南アルプスの自然などに対する懸念から、静岡県内では工事が始まっておらず、予定通りの開業は絶望的となっています。しかし、ここへきて岸田総理が開業への強い期待を示すなど、リニアをとりまく動きが活発化しています。

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静岡・川勝知事がリニアの早期開業を目指す期成同盟会入会を直訴

 そのきっかけの一つは、去年6月…。

静岡県 川勝平太知事:「リニア中央新幹線建設期成同盟会への加盟を、しっかりと申し上げたいと思っています」

画像: 静岡・川勝知事がリニアの早期開業を目指す期成同盟会入会を直訴

 工事の着工を認めない川勝知事が、リニアの早期開業を目指す沿線都府県の会、期成同盟会に加わりたいと、会長を務める愛知県の大村知事に直訴したのです。加盟が認められた川勝知事は、沿線各地を精力的に視察。神奈川県では、車両基地の用地買収が進んでいないと問題提起します。一方で、金子社長と一緒にリニア実験線に試乗するなど、独自の動きを続けています。

4選果たした愛知・大村知事。まずは川勝知事に釘

 先日4回目の当選を果たした、愛知県の大村知事。喜びもほどほどに、川勝知事に釘をさすことも忘れませんでした。

画像: 4選果たした愛知・大村知事。まずは川勝知事に釘

愛知県 大村秀章知事:「静岡工区の早期着工に向けて、静岡県も会の一員に文書まで出して、『リニア事業に賛成』という文書まで出して、加盟してもらったわけなので、そこはきちんと約束を果たしてもらい、進めてもらうということを
引き続き強く働きかけたい」

期成同盟会に研究会 最大の狙いは「静岡空港新駅構想」か

 その期成同盟会は先日、リニア開業の効果を最大化することを目指し研究会を発足しました。研究会の会長を大村知事が、事務局長を山梨県の長崎幸太郎知事が務めることが決まりました。

 最大の狙いとみられるのが「静岡空港新駅構想」。

画像1: 期成同盟会に研究会 最大の狙いは「静岡空港新駅構想」か

 2009年に開港した静岡空港。東海道新幹線が、空港の真下を通るという日本中で他にない環境を生かそうと、静岡県は以前から、新幹線の新しい駅を設置する構想を持ち続けてきました。一方、JR東海は掛川駅との距離が近いことなどを理由に、実現性について一貫して否定しています。

 しかし、研究会の事務局長を務める長崎知事は…

山梨県 長崎幸太郎知事:「(東海道新幹線は)まさに静岡空港の至近距離を通るわけですよね。そこに駅ができればですよ、これは沿線自治体、東海道新幹線の沿線自治体にとって大変大きなメリットを及ぼすのではないだろうか。名古屋と東京の両駅から新幹線で、直通したエアポートに行けるわけなので、これはすごく便利な存在になってきうるだろうと、当然山梨県にとりましても、一番近い空港の一つですから、そこが便利になることは大きなメリットになるだろう」

画像2: 期成同盟会に研究会 最大の狙いは「静岡空港新駅構想」か

 こうした上で、静岡県へのメリットが、静岡県内でのリニア工事着工に向けた
カギになるのではないかという思いをにじませます。

山梨県 長崎幸太郎知事:「水問題を含めて、当然科学的な議論が必要だってのはもちろんだが、一番の根本は静岡県の皆さんがいかに納得するかということだろう。皆さんの中にリニアが全線開通する、それによって東海道新幹線の利便性が増す、このことに対する期待感が高まれば、またさらに問題解決に向けた当事者の努力、これが加速されるんじゃないか」

 この空港新駅案について、川勝知事は…

画像3: 期成同盟会に研究会 最大の狙いは「静岡空港新駅構想」か

静岡県 川勝平太知事(2日):「駅が造れるかどうかの技術的な調査を終えております。できるということです。ただ、すぐに駅を造れるかどうかは、あそこも牧之原台地の上なので、大井川の水ですべてのトイレも食堂も生活も維持されているので、まずリニアの問題が解決しないことには、その話を具体化できない状況である。南アルプスが守られる、水が必ず保全できるということになれば、
そういう話が具体的にできるということ」